気になる言葉��
マクドナルド、略して…（2008.01.30）
皆さんはマクドナルドをどう略しますか？
一般には「マック」と略されることが多いのですが、関西圏では「マクド」と呼ばれることが多いようです。
現に新聞記事でも、全国紙は大阪と同じ紙面の高知では「マクド」と略される事が多いようです。
両者の境界線は、どうやら滋賀県米原市にあるようですが、関西人は一般に母音を強調して発音する傾向にあり、その意味からも子音で終わる「マック」とは発音しにくいのでしょう。
調べてみたら、他にもフランス語圏やフィリピンでも「マクド」と呼ばれているそうです。
そういえば、マックの最大のライバル・モスバーガーも一般には「モス」と略されますが、関西圏では同様の理由で「モスバ」と略されるそうです。
ただ、ミスタードーナツは全国共通で「ミスド」と略されるようです。
あと、ケンタッキーフライドチキンも一般には「ケンタ」と略されるのですが、これも関西圏では「ケンチキ」という独自の略語があるようです。
それで思い出したのですが、「ねえ、ケンタに行こうよ」というのを大阪では「なあ、トリしばかへんか？」と言う、と聞いたことがあります。
あまり品のいい言葉ではありませんが…
コメント欄から
○マクドナルドが関東と関西では 呼び方が違うとは聞いていたけど モスバーガーやケンタッキーも 違うんですね
私は生まれてから関東圏から他に 住んだ事がないので マクドナルドは「マック」 モスバーガーは「モス」 ケンタッキーは「ケンタ」 と呼んでますけど。 （ぶーこ）
●まあ、関西以外の大体の地域の人がそう答えるとは思いますが。（うみがめ）
○「マック」と「モス」はそのままだけど、「ケンタッキー」は「ケンフラ」っていうなぁ・・・。
マクドというときも有ったりして・・・。（Colour）
●ケンフラとは始めて聞きました。
発想としてはケンチキに似ていますが…（うみがめ）
○「マクド」「モス」「ケンタ」「ミスド」ですね。
マックと言うと、Macと勘違いしそうです。
「ケンチキ」も初めて聞きました。（ざしき改めおだんごりん）
●御指摘の通り、アメリカで「マック」と言えばハンバーガーではなくコンピューターのことを指す、と聞いた事があります。
同じ略称でも所によって定義するものも変わるのでしょう。 （うみがめ）
悪しき（？）函ラの伝統(2008.02.08)
どこの学校や職場にも、代々受け継がれる伝統があります。
今回は、私の通っていた高校に代々伝わっていた伝統、というより流行語に近いものですが、それを取り上げてみましょう。
他人に対する非難の言葉として、函ラではよく「シーッ」または「シピー」という無声音を浴びせることがあります。
私の兄（17期生）の頃には既に使われていたと言い、何でもその２つないし３つ上の学年が発祥とされているようです。
その語源には諸説あるようです。
�‥�初は「シラー」と言っていた。
それがやがて語尾変化して「シピー」になった。
��山岸と言う生徒がいて、彼がしょうもない発言をした時に皆が「ギシギシ」と言っていた。
それがやがて「ピシピシ」->「シピ」と変化した。
しかし、どちらの説も説得力に欠けています。
というのも、私は以前からこれに似たような表現を耳にしていたからです。
テレビ番組「プロポーズ大作戦」でのことです。
主に「フィーリングカップル」のコーナーで、出場者がたまにしょうもない発言をした時に客席から、
「ピシピシピシ…」
という非難の声が浴びせられていたのです。
��つまり、「シピ」とは元々関西地方（「プロポーズ…」は大阪制作の番組）にあった表現を、関西出身の生徒が面白がって、函館の高校に進学してからも使っていたのが全校に広がった、という説です。
ただこれも、確証は持てません。
皆さんの周りにも、こんな伝統ってありますか？
コメント欄から
○私の時代にも、しっかり受け継がれていました。
しかし数年前、東京で後輩と飲んだ時に聞いたら「それ何ですか？」と言われました。
どこかで途絶してしまったのでしょうか。 寂しい限りです。
せっかくＯＢの先生方がいるのに。。。 （25期生）
●そうですか、どうやら今は途絶えてしまったようですね。
きっとＯＢの先生方にしてみれば、「これは受け継ぐべきでない伝統だ」ということで封印してしまったのでしょう。 （うみがめ）
○「シピー」の発祥は恥ずかしながら、我々の代です。
誰かが興を損ねる発言や態度を取ると、それを皆で非難する表現で、最初は「シラー」でしたが、それが「シー」になりました。
ところが、ある時、授業中に皆で「シーーー」とやっている最中に、某君が「シピシピシピシピ」とやり出したら、それが大うけして、皆が真似をし出し、いつの間にか「シピッ」に変化していました。（14期生）
●なるほど、 �，寮發鯲�付けるお話ですね。
でも仮に「シピシピシピ…」とやりだしたのが関西出身者とするなら、��の説もあながち間違いではない、と言うことになりますね。（うみがめ）
脳内が検索したがる言葉(2008.03.02)
あの大ヒット、脳内メーカーを作った、うそこメーカーさんが、 gooとタイアップして検索もできる 「脳内検索メーカー」を作ってくれました。
ということで私もやってみました。
うみがめの脳は
致命的にアンジェラアキを
必要に迫られて格安脱毛を
とっとと卒業ソングを
検索したがっている。
うみがめ->:日和佐->徳島->アンジェラ（徳島県出身）、という連想でしょうか…
因みに本名ではこうなりました。
亀山直樹の脳は
バッチリと山崎ハコを
検索したがっている。
でもどこから山崎ハコが出てきたのでしょうか…
なお、脳内検索メーカーは2008年５月末をもってサービス終了となっています。ご了承下さい。
先生と呼ばれるほどの…（2008.05.28）
例えば、貴方がヤフジオ市の鈴木課長に用件があって、先方に電話をかけたとしよう。
その時、応対した職員がこのように発言したとしたら、貴方はどう思われるだろうか？
「課長さんですが、生憎こちらにはおられません」
きっと、「なんだ、この社員は言葉づかいがなっちょらんな[:ムカッ:]」と思われるに違いない。
敬語の原則として、「身内の事を対外的に話す場合、尊敬語は使わない」というのがある。
つまり、普段は「お父さん、お母さん」と呼んでいても、対外的には「父、母」と呼ばなければいけない、ということだ。
同じ職場に勤める職員も、例え上司といえども対外的には身内だ。だからこの場合は、こう言うのが本来だ。
「課長の鈴木ですが、生憎席を外しております」
そうした社会の常識も、病院という環境では通用しないようだ。
介護病棟に入院している患者さんの家族を交え、３か月に１回のペースで「サービス担当者会議」という場を設けているのだが、その際に、出席した職員がこのような発言をしていた。
「先程、うみがめ先生が仰いましたように…」
どうしても、日常的に「先生」と呼ばれる（呼ぶ）立場になると、このようなことなど気にしなくなるものだが、たとえ医師といえども同じ病院に勤めている以上は身内ではないか。
何故、
「担当医のうみがめが申しましたように…」
と言えない？
それにこの職員は患者の家族に対し、こんなことものたまわれた。
「何か先生にお伺いしたいことはありませんか？」
これも、相手に対して「伺う」という謙譲語を使っているから、誤用である。
「何か担当医にお聞きになりたいことはありませんか？」
と言わなければならない。
どうも、職員の間では「先生」を医師の代名詞と捉えているところがあるようだ。そう思って、「広辞苑」で「先生」という言葉を調べたところ、こう出ていた。
��先に生まれた人。後生（こうせい）の反対語。
上記からも明らかな通り、先生とはあくまでも敬称であって、代名詞ではない！��学徳のすぐれた人。自分が師事する人。また、その人に対する敬称。
�３惺擦龍技奸�
�ぐ綮奸κ杆郢里覆鼻∋愼嚇�立場にある人に対する敬称。
�ヂ梢佑髻�親しみまたはからかって呼ぶ称。
ただ、上記�イ里茲Δ憤嫐�も広辞苑に認定されていたとは私も正直驚いた。
「先生と 呼ばれるほどの 馬鹿でなし」とよく言われるが、ひょっとしたら自分も、実はからかい半分に呼ばれていたりして…[:汗:]
コメント欄から
○看護士さんには きっと一般の会社のように マナー講習みたいなこと ないのでしょうね。。社会人になって まずこういった言葉遣いは 徹底的にたたき込まれましたからね。
もっとも 私は営業職だったので 当然ですが・・・^^;
そういえば看護士さんじゃありませんでしたね。。。
失礼いたしましたm(_ _)m（さっこ）
●いえ、その職員はケア・ワーカー、つまり介護職のチーフのような人ですが、確か看護師の資格も持っていました。
病院職員に対する接遇講座は確か行われていたようですが…（うみがめ）
○うみがめさんがお書きのように、尊敬語と謙譲語の使い方を間違っている方が多いですね。
病院のようにかなりの教育を受けた方の多いところでもそんなことがあるんですね〜。
会社にいたときには都度注意をしていましたが、この節のＴＶなどでも耳障りでなりません。
著しいのは、先生様なんて言ったりして〜。はは、これは馬から落ちて落馬の類でしたね！（liuring）
●これは以前も触れたことですが、よく紹介状の宛名に「机下（きか）」「侍史（じし）」といった脇付けをつけることがあります。
しかしこれも単なる習慣と化していて、意味まで理解している人は殆んどいません。（うみがめ）
○そもそも「課長」や「社長」に「さん」はいらないのでは？
敬語って本当に難しいですよね。
ここでうみがめ先生に質問 (^o^)/
人に何かしてもらった時 「○○して頂いた」と 「○○して下さった」では どう使い分ければいいのでしょうか？？ （モリヤン）
●確かに、そう言われれば「役職名＋さん」とは普通言いませんね。
で、ご質問の件ですが、「頂く」は謙譲語、この場合の「下さる」は尊敬語ですから、前者は自分がしてもらったことに、後者は相手がしてもらったことに使います。（うみがめ）
○こういう言い方も変なのでは・・・
どうしよう、喋れなくなります。（R)
●今回は、私が日々の勤務の中でどうしても引っかかりを感じてしまう表現について取り上げましたが、あまり気にしすぎるのもどうかと思います。
多少の間違いはご愛敬ですよ。（うみがめ）
○実は私も、毎日同じ様なことを考えて いつかブログに載せようかなって思ってました
うちの医院でも、私は患者さんに 「検査が終わりましたので、目の状態を診ますので こちらのイスでお待ち下さいね」って言うと うちに出入りしている業者の人から 「先生が診るんだから”診ていただきましょう”でしょ？」とか言われて、ちょっとムッとしました。
患者さんから見れば みんな同じ医院のスタッフであるので 院長とはいえ、スタッフが患者さんの前で 院長に対して敬語を使うのはおかしいと思うんです
看護婦さんも「先生に目を診ていただきましょうね」って 言うんですけど、私はどうも納得できなくて・・
私はうみがめさんの意見に賛成です!
っていうか、同じ意見の方がいらっしゃって 自分の意見もおかしくないんだよねーって思いました(^^ゞ（バンビ）
●おおっ、ここにも同志が！
そうですよね、やはり変なことは変と言わなければ。
私も、院長といえども対外的に敬語は使いません。 （うみがめ）
○うちの会社にかかってくる電話で、全く敬語ができない取引先の人が多くいます。
「○○さん（うちの社員）、おりますか？」なんて言うんですよ。本来なら「○○さん、いらっしゃいますか？」なのに。いつも注意したくなってたまりません。「○○さん、います〜？」なんてのはショッチュウですし。学校で英語を教える前に国語をもっとしっかり教えてほしいです。
そう言えば、看護士さんが「○○先生がいらっしゃるまでお待ち下さい」と言うのはよく聞きますね。「医者」は尊敬すべき立場だと言う気持ちからの言葉でしょうか？ （りひりひ）
●全くその通りだと思います。
下手に外国語を早くから習うより、まず自国語をきちんと話せるようにしないと。
確かに同じ病院の中では、医師が一番上に置かれる場合が多いのですが、だからと言って外部の人間にまで尊敬語で話すのはやはり変と思わないのでしょうか？ （うみがめ）
○アハハハ・・。うみがめさんらしい！
でも、５番ではないと思いますよ。
今の子は、まともに話せないって言われてますけど 確かに擬態語や略語で意味不明な言葉が多いですね〜。
まだその日本語なら、マシなのかも。
最近良く耳にする「ぜんぜんＯＫっす」って どーゆー意味だ〜〜〜！？って思いましたけどね。（さゆり）
●確かに「ぜんぜんＯＫっす」とは、ちょっと引っかかる表現ですが、「全然」について広辞苑にはこう出ています。
�，垢戮討療世如�すっかり。
�◆焚爾紡脳辰慮世な�や否定的意味の語を伴って）全く。まるで。
��（俗な用法で、肯定的にも使う）全く。非常に。
つまり、「全然ＯＫ」もあながち間違いとは言えないということですね。（うみがめ）
○私ちゃんと使えてるだろうか・・[:汗:]
不安です・・・（しーちゃん）
●あまり神経質になりすぎるのもどうかと思いますよ。
最大限、相手に対して失礼になりさえしなければいいのですから。（うみがめ）
よっちょれよ (2008.08.12)
よさこい祭りとは、両手に鳴子と呼ばれる鳴り物を持った踊り子達が、よさこい節をモチーフにしたお囃子に合わせて市内を踊りながら練り歩く祭りで、昭和29（1954）年に始まりました。四百年という伝統のある阿波踊りの形式美に対し、自由を尊ぶ県民性が反映されて年々変化を遂げる祭りです。８月９日に前夜祭、10・11日が本祭、12日が全国大会という日程で行われます。全国大会とは、半世紀の歴史の中で各地に伝わった同様の祭り（よさこいソーランはその代表）に参加する踊り子達が一同に会して行われるものです。
そのよさこい鳴子踊りにつきものなのが「よっちょれよ、よっちょれよ」という掛け声です。始めにこれを聞いたとき、私は「よっちょれ（寄っちょれ）」を「みんな寄っといで（ここで祭りをやってるよ）」という意味だとばかり思っていました。
しかし、実はそれとは真逆の意味だったのです。
「寄っといで」を意味する土佐弁は「寄っとうせ」であって、「寄っちょれ」とは「どいてくれ（ここは俺達の舞台だ）」という意味だったのです。
確かに鳴子踊りは、やぐらの周りを回る所謂盆踊りと違って、市内の目抜き通りを流す形で踊られており、そのために通行人を警戒する意味で「どいてくれ」を掛け声にしていた、という事情があるのです。
それに踊り子が手にしている鳴子、これは元々作物を狙う鳥を追い払うために田や畑の周りに吊るしていたもので、「田畑を荒らす鳥なんかあっち行け」という意味も込められていたのです。
これを知った私はなるほどと思いましたが、同時にこんなことも考えました。
確かに、それが「よっちょれ」に込められた思いというのは判った。でも踊りの掛け声に「どいてくれ」なんて、まるで観客そっちのけで、踊っている自分達さえ楽しければそれでいい、という考えにつながりはしないか？
祭りというものは、それに直接参加している人達が楽しんでいる姿を見て、結果的に見物客をも楽しませるものだと思うのです。
香川県からよさこいに参加したチームに「さぬき踊らんな連」というのがあります。
「踊らんな」とは讃岐弁で「（君も一緒に）踊らないか？」という意味で、こんな言葉にこそ見物客をも巻き込んで楽しもうという精神を感じます。
だからでしょうか、最近では間違った意味と知りつつ「よっちょれ」を「寄っといで」のことだ、と説明する場合もあるといいます。
とはいえ、踊り子隊の中には、どう見ても自己満足としか言いようのないものも散見されますが…
コメント欄から
○言葉の意味．．．．時代とともに変わってきているものが多いですね。
これではタイムマシンに乗って別の時代に行ったとしても、話があわないでしょう。現在だって同時代に生きながら、話が平行線とか交差ばかりしていて、メビウスの輪みたいになるのさえ、むずかしい。
話がそれて、途方もない方向へ行ってしまいました。
盆踊りでも、自分だけで酔って踊ってるひとがいますね。
きれいに所作ができていません。
踊る阿呆に見る阿呆．．．．といいますが、昔から踊りは下手で。
見られることを意識しなければ、踊るのも楽しみなんですが。
うみがめさんは、踊られますか？ （ナナ）
●「よさこい」はそのハードな動きから、踊り終えると相当体力を消耗すると言われます。
メタボを気にする身としては、ぜひ参加したいと思うのですが、ついていけるかどうか…（うみがめ）
○よっちょれよ…って、ニュアンスとして
よっちょいてや、みんなぁ〜で楽しゅうに踊るきに。どうぜぇ、おまさんもよっちょる方ぢゃのうて一緒に踊らんかよ…。
と、いうのがあるんじゃないでしょうか。
私は学生時代に３回、社会人になって３回踊りましたが、機会があれば自分の体力にあった踊りをするチームに参加して、また、踊りたいと思っています。（kae）
●なるほど、「君もどいてばかりいずに一緒に踊らないか」という思いですね。
確かに、本祭で賞の常連となっているところは「見ている人も楽しませよう」という努力を払っているように思います。 （うみがめ）