うみがめ見聞録��
ここが日本の北の端(2007.07.24)
「校内キャンプだホイ」(「うみがめ波瀾万丈・少年編」参照）の関連記事(以下引用）
しかし私は、５年の時は最後まで参加しましたが、６年の時は翌朝から家族旅行に出ることになっていて、学校には泊まらずに帰宅させてもらいました。キャンプ２日目は大したイベントもなく、また旅行初日の宿がキャンプ２日目の夜しか空いていなかったから止む無くそうしたのです。そんなふうに、学校行事を早退してまで行こうとしたのはどこだったのでしょう？
前の年の夏休みは、北見から大雪山系を目指す２泊３日の旅でしたが、この年は北海道最大の湖・サロマ湖からオホーツク海沿岸を通って稚内を目指し、そこから利尻・礼文の両離島に足を伸ばすという４泊５日の家族旅行でした。
家族旅行は大概１〜２泊で行ける様な所が目的地として選ばれますが、この時は当時住んでいた釧路から目的地までの距離を考慮して、空前絶後の５日間を費やしたのでした。
交通費（ガソリン代、フェリー代）がかさむ分宿泊費は安く上げようと、２泊目（稚内）と３泊目（礼文）は民宿にしました。１泊目［紋別の隣町・興部（おこっぺ）］と４泊目（名寄）は普通の旅館でした。
稚内と言えば、日本最北端の地・宗谷岬のある所で、その周辺には「ここが日本最北端の…」と銘打たれた施設も林立しています。
晴れた日にはサハリン（旧樺太）もよく見渡せるのだそうです。
写真は、その付近の土産物屋で買った「宗谷岬」のレコードです。丁度我々が訪れた頃、「みんなのうた」でこの歌をダカーポが歌い話題となっていたことから購入しました。
この当時の北海道の観光地では、大きなリュックを背負った本州からの若い観光客をよく見かけました。その見た目から「カニ族」と呼ばれた彼等を、私も利尻や礼文でよく見かけました。それどころか、礼文島の民宿では丁度そのカニ族御一行様と同宿でした。
利尻島内観光には一般の観光バスを使いましたが、礼文島内は民宿の送迎バスで回る形にしました。
その時も確かカニ族御一行様が同乗していた記憶があります。
稚内ではほかに、氷雪の門（旧樺太で亡くなった日本人の慰霊碑）や九人の乙女の像（真岡郵便電信局事件の犠牲となった電話交換手の慰霊碑）がある稚内公園も訪ねました。何れも、平和の尊さを再認識せずにはいられない慰霊碑です。
コメント欄から
○わたしもカニ族となって北海道を旅行したことがあります。
もっとも１ヶ月間は牧場でのアルバイトでしたが。 （ぽち）
●つまりそれは、アルバイトによって旅費を稼ぐ算段だったわけですね？（うみがめ）
○農協が全国津々浦々へ「援農隊」というのを募集し、牧場に住み込みで１ヶ月間手伝うのを条件に 交通費の一部と少しだけの日当がもらえます。
本当にあちこちから集まってきていました。
牧場での１ヶ月が済むと、大抵の者は好きなように北海道を旅行します。 （ぽち）
●そうか、お金よりも若さの特権で何でも経験しようという動機だったのですね。
きっと単なる観光だけでは得られない、いい経験だったでしょう。 （うみがめ）
○私の頃は、カニ族と言われていたかどうか分かりませんが、リュックを背負いユースホステルを利用した北海道一周旅行を友人と2人でしたことがあります。
今から40年近く前です。
懐かしいですね。（sakura）
●カニ族の登場はそこまで古くありません。大体今から30年位前になります。 （うみがめ）
○何だか古いジャケット〜！
どんな曲だったのかも忘れてるよ〜。
なんでこんなにうみがめさんは記憶力がいいの？？？（さゆり）
●流氷溶けて 春風吹いて…
という歌い出しのこの歌、作曲は船村徹氏です。
演歌のイメージが強い人ですが、こうした叙情歌も書いていたのですね。 （うみがめ）
○数年前のこと。
事務所の引越しで旧事務所を整理してたら、リュックサックが出てきました。
支店長曰く「カニ族や」
あの、私は古い風俗のことも知ってるからいいんですけど、今の若者は知らないですよ・・・。（かじか）
●確かに、カニ族ブームは1970年代後半のことですから、知らない人がいても仕方ありませんね。 （うみがめ）
○1970年代後半といえば私も小学生。ちと世代の差が・・・。
ところで、８５年頃、ＴＢＳ系「中村敦夫の地球発２２時」で、北方領土を除く日本最北端は宗谷岬ではなく、そのすぐ北にある島だということで、そこへ上陸してました。この番組では２週連続で日本の東西南北の端へ行く企画を立ててたんですが、その一環です。
ＣＢＣ「ノブナガ」の「地名しりとり」でもペナルティのワッキーが宗谷岬（稚内市大岬）へ来まして、そこから何と鹿児島県の喜界島へ飛ばされてました。
因みにこれは、ワッキーが出会った人に、その人が行ったことのある地名でのしりとりをしてもらい、飛行機以外の手段でそこへ行ってまたしりとり・・・を繰り返し、愛知・岐阜・三重３県に行けたらゴールという企画で、３年続いてようやく終了しました。（かじか）
●御指摘の通り、日本最北端の地は厳密には宗谷岬の真北にある島となっています。
因みに私は、日本最東端に当たる根室・納沙布岬にも行ったことがあります。歯舞諸島はすぐ目の前、これが現在日本領ではないことにやりきれなさを感じました。
たださすがに「北方領土を返せ！」などとシュプレヒコールを上げる事はしませんでしたが。 （うみがめ）
○生まれてからずーっと北海道に住んでいますが・・・未知の北海道はいっぱいです・・・
広すぎるんですもん北海道
北海道はデッカイドウ！
前に函館の観光施設で働いていた時に お客さんが「札幌までタクシーでどれくらいかかるの？」と聞かれたことがあります・・・
特急列車でも３時間以上かかるんですけど・・・
お客さんは 北海道はでっかいんだなぁと しみじみしておりました（ミミィ）
●札幌‐函館間には飛行機も飛んでいる位ですから、「同じ都道府県内は余裕の日帰り圏内」という内地の人の常識は北海道では全く通用しませんね。 （うみがめ）
西讃の海水浴スポット（2007.08.01）
東京に住んでいたときは、毎年夏休みになると両親の実家のある香川県に出掛けるのが何よりの楽しみでした。
どこまでも広がる田や畑、近くを川が流れ、家の裏手には山があり、少し車で走れば目の前に海が広がる、町中もあちこちに古い町並みが残っている。そんな田舎の景色が私にとっての原風景でした。明らかに、都会とは違う時間が流れている感じがしました。
その香川への帰省での楽しみの一つが海水浴でした。香川県内だけでも海水浴場は20数か所ありますが、私達家族がよく出かけていたのは、親の実家に近い西讃、つまり県西部の海水浴場でした。
一泳ぎしたあと海の家で食べたうどんは、小腹もすいていたせいか特に美味しく感じました。
今はシャワールームも整備されたそうですが、私が子供の頃はまだなく、井戸から汲み上げる水がその代わりをしていました。
あと、たまに出かけたと言えば蔦島でしょうか。
蔦島は、国民宿舎つたじま荘前の仁尾渡船場から0.8�匆�の海上にあり、周囲約４�劼�大蔦島と周囲約２�劼�小蔦島からなり、このうち大蔦島は、多くの奇岩石の間に密生した黒松や赤松の濃緑が空に映え、海に投影して天然の美をたたえる景勝地です。
普段は無人島ですが、夏場にはキャンプ場も開かれ、大勢の人でにぎわいます。
写真は、そんな蔦島の魅力を多くの人に知ってもらおうと、仁尾町と町の観光協会が企画して作られた「四季の蔦島」のレコードです。歌っているのが下積み時代の大川栄策氏というのもしぶいです。
コメント欄から
○うみがめさんのところでは、「海の家」をなんと呼ぶのでしょうか？
新潟にいたときに、「浜茶屋（はまぢゃや）」と呼ぶことを、初めて知りました。（Colour）
●やはり海の家と言っていたように思います。
浜茶屋という呼び名は私も初めて聞きました。どのあたりでよく使われているのでしょう？ （うみがめ）
○そんなにいい所なんですね〜。
小さい頃の思い出って、すごく懐かしくて、すごく良かった ・・・って事が多いですよね〜。
海水浴もしばらく行ってないけど、そんな海岸だったら 絶対に行きたいですね〜！（さゆり）
●やはり、遠浅で白砂に惹かれましたか？
東京近郊だったら鎌倉の海にいったことがありますが、やはり四国の海とは違いましたね。 （うみがめ）
○多度津は鉄道ファンや高知県関係者にはおなじみでしょう。重要な分岐点ですから。
仁尾は太陽光発電の施設があることで学習雑誌に取り上げられてましたのでよく存じてます。
海なし県出身の私はあまり海水浴って行ったことないですね。旅行で海に行ったり通ったりしたことは多いですが。（かじか）
●多度津といえば、あとは少林寺拳法の総本山のあるところとしても有名ですね。
そうか、内陸県だとやはり川や湖で泳ぐことが海水浴の代わりになるわけですね？ （うみがめ）
なかよし三海ラインを通って （2007.08.03）
2002年に私が山陰を訪れた時の話です。
現在、高知から瀬戸大橋を通って米子まで１本の高速道路で結ばれていますが、このルートは中国・四国の高速道の中でも太平洋から瀬戸内海をはさんで日本海に至るルートと言う事で、「中四（なかよし）三海ライン」と呼ばれています。
その三海ラインを通って、鳥取県内を回ったのでした。
一日目の泊まりは皆生（かいけ）温泉、すぐ目の前が海という絶好のロケーションです。
実は私の義父（妻の父）が以前この近くにある鳥取大学病院に勤めていたとのことで、今回は倉敷に住む妻の家族と温泉旅館で合流しての旅でした。
ただ、義父が住んでいた頃と比べると、温泉街もすっかり様変わりしてしまったのだそうです。
二日目は境港に移動、そこは漫画家・水木しげる氏の生まれ故郷ということで、彼の代表作「ゲゲゲの鬼太郎」が町おこしに生かされている町です。
中心商店街のあちこちには鬼太郎とその仲間達のブロンズ像（心無い観光客によって破損された前科あり[:怒り:]）が立ち並び、また商店街の一角にあるパン屋では、鬼太郎とその仲間達を模ったパンが売られていました。「一反木綿」が特に人気商品ということでしたが、物はフレンチトーストにチョコ生地で目をつけただけ、それが明らかに手が込んでいるであろう他のキャラよりも売れている現実って…
その後、港近くの水産物直売センターに立ち寄り、昼食は「夢みなと館」（97年に行われた鳥取夢みなと博を記念した建物）近くの「大漁市場」で頂きました。
ここで妻の家族とは別れ、私達はその日の泊まり・三朝温泉に向いました。
こちらは山間の温泉地で、すぐ近くを流れる川の傍にも露天風呂があるような環境です。近くには、岡山大医学部の研究施設もあります。
三日目は三朝周辺を散策しました。
「ふるさと健康村」の熱帯植物園やみささ美術館などを見学、昼食もそこで済ませて帰高の途につきました。
鳥取にはほかにも、「山陰のハワイ」と言われる羽合温泉など見所は沢山あり、いずれ又訪れてみたいと思います。
コメント欄から
○高校生のとき鬼太郎に憧れて髪型まねしていたナナ〜♪
一反もめんのパンはわかりやすいですね〜。他のパンもたべてみたいですね〜。（ナナ）
●高知にも、アンパンマンとその仲間達を模ったパンを扱う店が、作者・やなせたかし氏の故郷、香美市にあります。
似たような町おこしはどこでもやってますね。（うみがめ）
○松江は私の実家のある町です。
私が行った時は、一反木綿のパンは、売り切れてました。
皆生温泉も、三朝温泉も行った事がないです。
松江近くの、玉造温泉もいつかは、入ってみたい温泉です。
アンパンマンのパン食べてみたい、高知にあるんですね、機会があれば行ってみたいです。 （ざしき）
● 山陰と言えばカニ三昧のイメージがありますが、この時は別な料理を頼みました。
私の甥（義姉の子）の体質的な問題からです。
玉造温泉は私も行ったことがありません。いずれ行ってみたいとは思いますが…（うみがめ）
○ゲゲゲの鬼太郎いいね。行きたいなあ。（Kao）
●今は「水木しげる記念館」、更に隣接して「妖怪楽園」といった施設が建てられているそうです。
そちらには私も行ったことがないので、又行ってみたいです。（うみがめ）
○そうですね。連絡橋ができて 山陰まで高速のまま行けるんですよね。
当たり前のことに気付いていません でした。
江田島にいたころ家族で山陰に旅行した ことを思い出します。
私もまた訪れたくなりました。（防人）
● かつて南四国から山陰まで行こうと思えば、途中で船を利用しなければならず、ほぼ一日仕事でした。
それが今では高知‐米子間が高速道路で４時間ちょっと、隔世の感がありますね。（うみがめ）
○鳥取県は私が１９９２年までの４年間を過ごした場ですが、この期間中に西部（伯耆地方）のみようやく一部開通、更に卒業後にようやく中国縦貫道とつながりました。縦貫道と岡山方面と接続が１９９７年に接続して、ようやく山陽と山陰とが高速で結ばれました。それまでは「三海」なんて言葉はなかったのですが。高知県への高速のほうが早かったわけですね。
高知県民は、以前のＪＲネタのときもそうですが、あまり山陰のひどさをご存知ないようです。それは、中四国というとまず瀬戸内海沿岸が取り上げられるため、中四国では「瀬戸内海と地元」という見方しかできない故でしょうね。三海は今後これを変えるでしょうか。
鳥取市など東部（因幡）はこれからです。高速道路のない県庁所在地は今や鳥取市だけです。大学のとき教習やってた人が「鳥取には高速教習がないのか」と言ってたのが懐かしいです。なお鳥取県では伯耆と因幡とでずいぶん地域性が異なるので安易に「鳥取」と一緒にしないほうが無難です。
大山にある研修施設は、中四国の国立大学の共同利用施設でしたよね。（かじか）
●大山と言えば、その近くに「とっとり花回廊」がありますね。私は行ったことがないのですが、妻の家族が倉敷から皆生温泉に来る途中に立ち寄ったそうです。 （うみがめ）
東北地方の夏祭りは、大体旧暦の七夕の前後に行われていますね。
その中でも、青森ねぶたと秋田竿灯、そして仙台七夕が所謂「東北の三大夏祭り」として有名ですが、今回はそれを見物した時の話です。
高２の夏休みのことでした。
函館からねぶた・竿灯の見物とその周辺の観光をセットにした団体旅行が出ているというので、私達家族もそれに申し込みました。
８月５日未明、青函連絡船でまず青森に渡り、ここから特急列車で秋田へ、ここで観光バスに乗り込み、男鹿半島に向かいました。
寒風山展望台（半島が一望できる）、入道崎（近くに灯台がある）、男鹿水族館などを回りましたが、行く先々で「なまはげ」が出没していました。
でも決して人を脅かすのではなく、我々観光客と一緒に写真に納まってくれました。ただし、モデル料はしっかり取られました。
その後再び秋田市内に戻り、夕食ののちいよいよ竿灯見物です。
稲穂に見立てた竿に、米俵に見立てた提灯を下げた竿灯は、大きいものでは提灯46個が吊るされ、総重量は50��にもなるそうです。それを平手、額、肩、腰などにのせてバランスをとるのだから、勇壮としか言いようがありません。
この祭り、「ねぶた」と呼ばれる勇壮で巨大な武者人形の山車が市内中心部をねり歩き、独特の衣装をまとった「ハネト」と呼ばれる踊り手が「ラッセラー」というかけ声で跳ねまわるという、動と静のコントラストが見どころです。
「近くに八甲田山があるのに寄らないなんてもったいない」
そう思った父は、添乗員に無理を言って、３日目は団体とは別行動にすることに決めました。
これにより私達家族は八甲田、そして棟方志功記念館をも堪能することができました。
コメント欄から
○すごいハードスケジュールだったのですね。
まぁ、祭りが見れるので、楽しいでしょうけど 八甲田山まで回るとは・・・。すごいなぁ〜。
気持ちはわかるけど・・・。（さゆり）
●確かにハードと言えばハードでした。
宿入りは大体夜10時を過ぎてましたから。
あの当時は両親もまだ若かった（40代）から、多少無理も利いたのかもしれません。 （うみがめ）
○ え？宿入りが１０時？？？
すっご〜〜〜い！
うちの主人の立てる旅行計画も、かなりハードですが それには恐れ入ります〜。
うちも、朝５時に出発して、帰りが夜中なんですよ〜。
日帰りですけど、毎回信じられないスケジュールです。
さすがに泊まりに行く時までは、そんなではないのですけどね。 （さゆり）
●まあ、祭りが終わるのを見届けてから移動していればそれ位の時間にはなりますよ。
実はこれより前にもねぶた見物に行ったことがあるのですが、その時は８時過ぎには会場を後にしており、少々物足りなさを感じていたのです。（うみがめ）
○聞き覚えのある地名や祭り名が出てきて嬉しいです。
地元民ですがあまりの混みようで祭りは見に行きません。
若い頃はそんな人ごみの中も平気でしたが 最近は静に遠くから眺めています。 （R)
●確かに、テレビを通して見るよりも、生の迫力に勝るものはありません。
ただ、人混みはやはりうんざりするから、どうしても足が遠のきますよね。（うみがめ）
○ねぶたまつりいったことないの で行きたいね。（Kao）
●ねぶた囃子と言えば、今でこそ「猫ひろし」のギャグで有名ですが、実は二昔前のヒット曲「俺ら東京さ行くだ」のモチーフにもなっています。
テレビもねぇ ラジオもねぇ
車もそれほど走ってねぇ…
そう言われてみれば、そんな感じがありますね。（うみがめ）
○その頃はお祭りって楽しみで 疲れ知らずだったんじゃない。
私もそうだったから(^^ゞ
今も花火の音聞くとわくわくするけど（かな）
●私は今でも基本的には祭り好きです。
ただ次第にその迫力に押されがちになってますが… （うみがめ）
日本最大の盆踊り(2007.08.12)
よさこい以外の四国の夏祭りは、盂蘭盆会（うらぼんえ）の時期に行われる所謂盆踊りが発展したものとなっています。
「一合まいた」の高松まつり、野球拳踊り（但し脱がない）の松山まつり、そして阿波踊り、全てそうです。
中でもこの阿波踊りは、日本全体でも秋田・西馬音内（にしもない）の盆踊り、岐阜・郡上おどりと並ぶ「日本三大盆踊り」に数えられるほど有名です。
三味線・太鼓・鉦（かね）・横笛などの鳴り物が奏でる２拍子の伴奏にのって、勇猛な男踊りと艶やかな女踊りが繰り広げられる祭りで、祭り期間中の４日間だけで年間に徳島県を訪れる観光客の半数近くを集めるというから驚きです。
私も、兄が徳島に住んでいた1989年に間近で観た事があるのですが、年々変化を遂げるよさこいと違って、とりわけ「有名連」と言われるチームは、祭りの伝統と格式を後世に伝えるという使命感からか、一種の様式美を感じさせました。
勿論これ以外にも、企業連や学生連、気のあった仲間同志による連など、大小あわせて千近い連があるというから、高々200弱のチームに留まるよさこいとはスケールが違います。
とはいえ、こうした「見せる踊り」が確立したのはせいぜい最近20年程のことだそうです。
それまでは、連毎に統一された衣装も振り付けもなく、演舞場も整備されておらず、各連が歩行者専用道とされた公道で好き勝手に踊り、そこに観客も自由に飛び入りできたのだそうです。
正に、踊る阿呆に観る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損の精神ですね。
その点今は、見せる踊りと言う側面ばかりが強調され、徳島市内には年中踊りを観る事ができる「阿波おどり会館」という施設まで作られました。
それに最近では、とりわけ関東地方で夏のイベントとして阿波踊りが行われており、その指導に本家の有名連や東京在住の徳島出身者が当たっているそうです。特に「東京高円寺阿波踊り」は今や本家を凌ぐ観客動員数を誇ると言います。
因みに、高円寺阿波踊りの開催時期は８月の最終土日、くしくもこの日は原宿スーパーよさこいも行われており、正に四国の生んだ夏祭りの東京での発展形が競い合うことになりますね。
コメント欄から
○まさに「踊る阿呆に見る阿呆」だった時代に戻ってほしい気がするのは私だけでしょうか。
ちなみに郡上踊りと同じ郡上市には白鳥踊りもあります。郡上踊りに比べて無名ですが、白鳥のほうがアップテンポですので使い分けるほうが賢いかと思います。（かじか）
●私もどちらかと言えば、観光客が自由に参加できたかつてのような感じがいいとは思います。
今の阿波踊りはよさこいへの対抗心からか、有名連はより完成度の高い踊りを目指す傾向があるようですが…（うみがめ）