メディア談義��
メディアが見た医療崩壊（2008.05.08）
医療崩壊と呼ばれる危機的状況を何とかしなければ、という提言はカメログでも随時行ってきましたが、ではマスメディアの視点はどうでしょうか？
それを象徴するであろう記事がＭＲＩＣに出ていたのでご紹介します。
毎日新聞福井支局長の新土居仁昌氏が、本田宏医師の講演を聴いての感想をまとめた「どげんかせんと、医療崩壊」という記事です。
蒙（もう）を啓（ひら）かれた思いがしました。２０日に県自治会館（福井市西開発４）であった「医療崩壊」の問題を考える公開講座で、本田宏医師（５３）の講演を聴いた感想です。講演のエッセンスは２１日の福井面で紹介しましたが、この問題にもっと関心を持っていただきたいと思い、小欄でも取り上げることにしました。
医師過剰という喧伝が実は数字のマジックだったとは私も驚きでした。本田医師は埼玉県の済生会栗橋病院副院長で、ＮＰＯ法人「医療制度研究会」の副理事長も務めています。精力的な活動を支えているのは、「医療崩壊は、日本の崩壊の氷山の一角」との信念。熱いハートを持った医師ですが、ユーモアたっぷりの話しぶりに、ぐいぐい引き込まれました。
講演のタイトルは「医療体制の現実を見つめて、道路と命どっちが大切ですか」という刺激的なもの。本田医師は「道路をつくっても、その先に病院がなかったら何にもならない。（ガソリン税の暫定税率を維持し、道路建設を声高に主張する）九州の有名な知事も、どげんかせんと」と笑わせながら、半端ではない人員不足や過酷な業務内容など、医療現場の深刻な実態を訴えました。
本田医師の説明では、日本の医師の総数は約２６万人。これに対しＯＥＣＤ（経済協力開発機構）加盟国の平均は約３８万人。ただし、諸外国ではフルタイム勤務でない高齢の医師や引退した医師はカウントしていないのに、日本では医師免許を持ったすべての人をカウントし、６５歳以上の医師が４万人にも上ります。このため、真にＯＥＣＤ平均と比較すべき数字は２６万人から４万人を差し引いた２２万人となり、実に１６万人も不足している計算です。「将来、医師の数は余る」と思っていた私には驚きの数字でした。
また、日本は世界一の高齢化社会にもかかわらず、国民１人あたりの医療費は先進国の中で一番低い（自己負担額は世界最高！）実態も初めて知りました。国（官僚）は、近年の公共事業費の大幅削減と社会保障費の上昇を盾に医療費抑制を図っていますが、これも本田医師にかかると、「公共事業費は減ってもまだ世界一。社会補償費はＯＥＣＤの平均にも満たない」と一刀両断。「国は情報操作から、今や、情報隠ぺいをしている。正しい情報を知らされなければ、（医療制度はどうあるべきかの）正しい判断はできない」と力説していました。メディアの役割の重要性にも触れられ、もっともっと掘り下げた取材・報道の必要性を痛感しました。
後期高齢者（長寿）医療制度の混乱が続いています。しかし、お上に逆らわないおとなしい国民性のゆえか、デモなどの具体的な抗議行動は起きていません。本田医師は医療現場からＳＯＳを発しながら、経済優先で格差がどんどん広がる日本社会の現状と行く末を憂えます。講演の最後に語った言葉が印象的でした。「日本は『富国強兵』から、戦後は『富国強経』の国になった。だが、これからは『豊国幸民』の国にならなければいけない。この場合の『豊か』は、心の豊かさのことでもあります」
この日の講演の模様はＤＶＤになります。問い合わせは光陽生協病院（０７７６・２４・５００９）の平野治和院長へ。また、昨年３月に広島市で開いた講演を広島県医師会のホームページ（ビデオコーナー）で見ることができます。
政府が発表するデータを鵜呑みにしていたらいけないようです。
本田医師が言うように、まさに、「医療崩壊、どげんかせんといかん！」ですね。
コメント欄から
○先進国なのに自己負担額が最高．．．ほんとに大変ですよね。おとなしい国民性．．．そうですね。ナナな〜るほどと思いました。（ナナ）
●それこそ昔なら、高齢者一揆が起きてもおかしくはないのですが、今時は「お上に楯突いても無駄」という無力感が先に出るのでしょうか…（うみがめ）
○高齢化社会に向かい、医療費負担が増えるから、 だから自己負担が増えていく、 というのが国の説明のようですね。
ですが、他国との比較、という観点を取り入れると、 別のことが見えてくるんですね。
メディアは、資本主義の強者のものです。
ですので、このようなブログでの情報発信にも 大きな意義があると思っています。（彷徨人）
●数字のマジックといえばもうひとつ、国は療養病床の削減を訴えて、「欧米と比べ病床数は多い」と喧伝していますが、これも本田医師に言わせれば、「日本の病床数のカウントに米国のNursing home機能も果たしている療養型病床が含まれている」のが真相のようです。（うみがめ）
○国民が大人しいうちは政府の思うツボなんでしょうね・・少数の人間が声を揚げて行動してもすぐ沈静化しちゃうし・・国民全体が本気で怒って一斉に行動を起こさない限り利権に絡んだ政治家や財界の人間、官僚の連中は安泰で無駄使いしようが適当な制度作って天下って甘い汁吸おうが枕を高くして寝れるんでしょうねえ・・
もっと予算の使い方を考えて無駄を省いて組み直せば医療や介護に回す金だって増税やら保険料アップしなくても出るはずでしょう。
もっとも連中にしたら生産性がないと思って医療福祉、社会保障費に回す予算こそ無駄だと思ってるんでしょうけど。
それはともかく、高齢な医者だけじゃなく働きざかりでも無茶で理不尽な事をいうモンスター患者がいたり結果主義で訴訟を起こす人が増えたりで精神的にも経済的にもキツクなってやめる医者も増えるし、産休子育て中の女医さんもいたりで働ける医者が減っているのも確か。
医者になろうにも金がかかりすぎるし、なってからもしばらくはバイト並みの給料で掛け持ち勤務しなくちゃ食えなかったり大学病院のリアルな白い巨塔みたいな問題もあったりして、なかなか腕も人柄も良い医者に育つのが難しかったり・・・
もっと一般の人も何故医療に金がかかるのかとか医者が育つまでの過程を知るとか、大病院に必要以上に患者が大量に集まるとどうなるのかとか学んで考えて行動しないと廻りまわって結局自分が良い医療を受けられないって事に意識を多く持ったほうが良いと思います。 （まだらや）
●仰る通りです。
医療崩壊はある意味政治の責任ですが、それだけではない複雑な要素が絡み合っているのが実情です。
国民一人一人が「これは自らの命にも関わる問題だ」として考える必要があります。（うみがめ）
○マスコミを通じて、またはホームページなど通じて数字を出されると鵜呑みにしちゃう人の方が多いですからねえ・・そもそも医者なんて誰でも簡単になれるもんじゃないし、更に激務と知れば目指す人だって減るんだから過剰なんて事はありえないと冷静に考えれば解りそうなもんですけどね・・（まだらや）
●医師の中にさえ、お役所の出す数字を鵜呑みにして「医師増員反対」などと主張する人がいるといいます。
彼等は結局のところ、自らの既得権益が侵されるのを極端に恐れているだけなのです。（うみがめ）
３年で変わった人々の認識 (2008.09.16)
上記記事でも紹介した本田宏氏が、2008年９月14日にテレビ放送された「たかじんのそこまで言って委員会」にご出演、医療を取り巻く諸問題について語っておられました。
「たかじん委員会」とは、大阪・読売テレビをキーステーションに、主に西日本一帯で放送されている討論番組です。
タイトル通り、関西を拠点に活躍するシンガーソングライター・やしきたかじん氏を委員長役に、毎回各界を代表するパネリストたちが激論を戦わせており、その討論のテーマも政治・経済・社会・事件など多岐に渡っています。
今回、医療崩壊をテーマにするというので、本田医師の出演となったのですが、彼は討論には直接参加せず、いわばコメンテーターとしての出演でした。
実は本田医師の「たかじん委員会」への出演はこれが初めてではありませんでした。
彼が「日経メディカルオンライン」に展開するブログによれば、2005年10月にも一度出演していたとのことでした。
しかしこの時は、まだ全国で医療崩壊が今ほど明らかに認識されていなかったのでしょう、この時のパネリストだった橋下徹現大阪府知事や評論家・宮崎哲弥氏などからは厳しいコメントが出され、本田医師の熱弁も彼等パネリストには届かなかったのだそうです。
では今回はどうだったのでしょう？
少なくともあの時よりは、パネリスト達の認識は変わっていたようです。
特に前述の宮崎氏やコラムニスト・勝谷誠彦氏などは、前回の放送終了後に医療問題についてかなり資料を読み込まれ、その結果あの時の認識不足を反省しておられたようでした。
殊に勝谷氏が、兵庫県における小児科医を守ろうとする運動に関して率先して訴えられていたのを聴いて、私も深い感銘を受けました。
その運動について、簡単に説明します。
兵庫県は丹波地方にある県立柏原（かいばら）病院では、人事異動と後任医師の不足から小児科閉鎖の危機に瀕するのですが、これに危機感を抱いた地域住民７人が「柏原病院の小児科を守る会」を結成したのです。
彼等は、小児科医の負担を減少させることで小児科の閉鎖を食い止めるのを目標としており、特に軽症でも安易に救急外来を利用するという所謂コンビニ受診の減少に重点を置いた活動を行っています。
その結果、小児科の救急患者数をほぼ半減させることに成功したそうです。更にこの活動を知り、感動した小児科医が岡山県の大学病院から自ら希望して転勤し、着任したことから、病院側も小児科の存続を決定したそうです。これにより、守る会は取り敢えずの目標を達成したのですが、彼等の取り組みはまだ道半ばと言うべきでしょう。
医療崩壊を阻止するため、我々医療人が今後とも現場の窮状を広く訴えていかなければ、と思いました。
コメント欄から
○過日の福島裁判で【控訴はやめて〜】コールで成果があったように。
政治にしても街中の横暴にしても食の安全しかり、いわんや命を預かる医師と医療界の健全な姿が迫害されるなら、国民はもっと『声を大』にして叫ばねばなりませんね、と思います。
なぜか日本人は、そのような不合理に向かっていく気迫が足りないような気がいつもしていますよ。
そうですね、せめてブログで大いに叫びましょう〜！！ （liuring）
●確かにそんなところはあるように思います。
高々政権与党のトップを決める選挙について大々的に報じられていますが、実はその裏で国民生活を脅かす大問題が起きているのです。決して目をそむけてはならないと思います。 （うみがめ）
○その番組・・私も見ました。
医療現場が分かりやすかったですよね・・
どう改善すべきことなのか(受診する側・される側)が・・。（かおりんこ）
●これは件の番組でも指摘されたのですが、患者側は「いつでもどこにいても最高の医療が受けられる」ことが理想と思っています。でもその陰には、休日夜間を問わず献身的に働く医療従事者が存在することを忘れてはなりません。
確かに医療者側にも保守的な考えの人は多いのですが…（うみがめ）
○>岡山県の大学病院から自ら希望して転勤し
これは大変な事ではないのですか？尊敬ですね。（津熊照美）
●確かに大学の医局に籍を置く医師は、多くの場合自分の意思とは関係なく大学側の都合で移動させられることを考えれば、自ら志願して転勤したのは画期的なことです。 （うみがめ）
○不可能を可能にする努力がここにあったという感じで、今後のさらなる発展にとても希望が持てますね!!
一人の人が本気で立つとそれが大きな力に繋がっていくことの証明ができたように思います。
素晴らしいと思いました☆（実夢）
●勿論、本田医師一人の努力だけでここまで来たのではなく、彼の地道な活動に賛同する人が着実に増えているのも、その活動がより大きなうねりとなっている要因かもしれません。
今後の活躍が期待されます。（うみがめ）
新聞と言えば…(2008.05.21)
突然ですが、皆さんは「新聞」と言えば、まず何を思い出しますか？
多くの方は朝日・毎日・読売の三大紙、あるいはこれに産経・日経を加えた五大紙を思い出されることでしょう。
発行部数では、読売が1000万部を越える我が国最大の新聞となっていますが、政官財のトップエリートを含む社会の高学歴層には朝日が支持されている傾向が強いです。また、出来るビジネスマンに憧れて日経を読んでいる、という人も少なくありません。
ただ、地域によっては多少事情が異なります。
東海三県では中日、北海道では道新（北海道新聞）を思い出す人が多いのです。
これには、東京や大阪とは違う地元独自の視点を大事にしたい、言葉を変えればそれだけ地元贔屓が強い土地柄ということが反映されているのでしょう。
それが証拠に、中日の発行部数は、同じ会社が首都圏で発行する東京新聞などを併せると、三大紙に次ぐ全国４位となっていますし、道新も北海道内では70％のシェアを誇ります。
でももっとすごいのが四国です。
徳島新聞は、同県内でのシェアが87％と、地元紙の普及率としては全国１位となっています。高知新聞も、県内シェアは80％超、この両県では徳新・高新が新聞の代名詞とされているほどです。
これには、地元贔屓以外にも理由があります。
かつて全国紙の四国向けの紙面は、大阪で刷られたものを陸送していました。ただ、今のように橋も掛かっておらず、途中どうしてもフェリーを利用していた為、たまに海が荒れたりした場合には到着が大幅に遅れていました。
それに配達時間を考えれば、当然紙面の締め切り時刻も早くしなければならず、その結果プロ野球ナイターの試合が終わる前には印刷を終えるという状況でした。そのため、これでは不満という読者の為に、試合結果を掲載した「速報版」（本社からＦＡＸ送信されたもの）が折り込まれていました。
瀬戸大橋開通後、朝日が丸亀、読売が坂出、毎日が倉敷に四国・岡山向けの紙面を刷る印刷工場を設け、これにより上述のような不便は解消されましたが、それでも徳島や高知の人の間に根付いた全国紙＝県外紙というイメージは容易に拭い去ることは出来ません。
一方岡山や香川では、実はここまで地元贔屓は強くありません。
岡山における山陽新聞、香川における四国新聞のシェアは何れも60％台に留まっています。
これは、徳島や高知に比べ大阪に近いという理由の他に、岡山には岡山日日新聞というライバル紙があること、また山陽は香川にも読者が多いことも理由に挙げられます。
私の父方の祖父も生涯香川に住んでいましたが、実は山陽の愛読者でした。
コメント欄から
○朝日にして、もう10年以上。
以前にここで述べたような理由からですが・・。
もう読み慣れましたね。
実家では読売です。
ある一時期を除いて、ほぼ関東圏内なので、 新聞での不便さはあまり感じたことはないです。（Colour）
●三大紙とはいっても、実際には朝日と読売のつばぜり合いの様相です。（うみがめ）
○へ〜そうなんですか！
私の地元富山では地元の北日本新聞が圧倒的なシェアを占めていると思います。
読売などは地元のニュースが少ないもので・・・（モリヤン）
●調べたところ、北日本新聞の富山県内でのシェアは67％だそうです。
思ったほど高くありませんが、これには金沢の北國（ほっこく）新聞系の富山新聞、あるいは北陸中日も強いことが影響しているのでしょう。（うみがめ）
○こちら群馬は「上毛新聞」です♪
地元密着記事が多いので過去に長男が2回、旦那が1回、お姑さんが1回載ったことがあります
表彰とかではなくイベント記事の写真(^_^;)（おく）
●御指摘の通り、群馬県では上毛新聞がトップシェアとなっています。一般に全国紙のほうが強いとされる関東では珍しいかもしれません。（うみがめ）
○政官財の・・・社会の高学歴層には朝日が支持されて・・・は、何となく分かりますね。
ただ、少し左寄りが論議を呼ぶことも。
かなり前の話ですが、囲碁名人戦の読売との争奪戦には勝ったけど、高慢なところもあるのでしょうか？
と言って、そんな高学歴ではありませんが、私は朝・・・ですが・・・。
地方紙はやはり地元の人たちにとって重要なローカルニュースソースなんですよね。 道新では強くそれを感じました。（liuring）
●確かに各新聞のスタンスを見ていると、ナショナリズムの読売、リベラルの朝日、経済の日経という違いは明確ですね。
御指摘の通り、朝日には「自分達こそ日本のオピニオンリーダーだ」という絶対の自信があって、それが高圧的な態度として現れることも多々あるようです。（うみがめ）
○私は以前のところでは東京新聞。
今は道新。日本経済新聞。
日経の私の履歴書は面白い！（さっちゃん☆）
●私も、家が日経をとっていた頃は読んでました。
各界の著名人が自らの来し方を振り返るエッセイですが、財界人はどうしても手柄話ばかりになりがちです。その点、スポーツ芸能関係者の場合は失敗や挫折も包み隠さず綴っており、その点好感が持てますね。
カメログでも、「うみがめ波瀾万丈」のカテゴリで書いている記事は、この「…履歴書」の手法を真似ています。 （うみがめ）
○うちは新潟日報に決めてます。地元の人は殆どそうだと思うんですが。やっぱり地元密着だし、子供の大会の結果等、名前が載ると嬉しいですから。後、県内のイベントなども詳しいです。
これに慣れてしまうと、他の新聞は読みにくくてダメです。それなのに、新聞勧誘のオッサンは凄くしつこくて嫌です。 （りひりひ）
●そうそう、この勧誘員も自分の営業成績のためとはいえ、とる気もない家も回らなければならないのか、と考えると哀れにも思えますよね。（決してその手には乗らないが）（うみがめ）
○実は以前、新潟日報十日町支社の記者と、一悶着ありましてね・・。
東京者は、これだから嫌いだ！ みたいな事も言われましたよ。
田舎では、よそ者はいつまでもよそ者でしたからね・・。（Colour）
●御指摘の通り、田舎に行けば行くほど排他性が強くなるものです。
少しでも話し言葉が違えば、それだけで「あなた、どこの人？」と言われる、私もよく経験することです。（うみがめ）
○我が家は今現在「道新」を購読していますが、かつては「北海タイムス」も購読していました。父の学校の先輩が販売店を経営していた関係でとっていたとか。
親戚は全国紙を読んでいるところが多いです。
両親は、地元のニュース（札幌市内版、旭川版など自分たちが住んでいるエリアの話題。ちなみに私の所は空知版です）がいかに充実しているか。ということを重要視しているらしく、全国紙は読む気がしないというようなことまで言ってました。
そういえば一時期、某政党の機関誌をとっていたことがあったっけ・・・。（そこの支持者ではないけれど）
また、病院（とくに大きな所）に行くとなぜか某宗教団体の新聞をよく見かけるような気がします・・・。（北国の人）
●宗教や政党関係は、特に信者や支持者でなくても購読している人は少なくないようです。
むしろ、東京スポーツを宅配で読むほうが勇気がいるように思います。（うみがめ）
○沖縄では、沖縄タイムスと 琉球新報でした。
本土の新聞も読めますが 配達がお昼になります。
飛行機で運んでくるためです。
ニュースはほとんど共同通信 配信でしたね。（防人）
●沖縄の場合は、その歴史的経緯からも、本土とは異なる視点からのメディアが育ってきたのでしょう。（うみがめ）
○家は主人の仕事柄、日経新聞と ジャイアンツファンなので 読売をとってます。
もう２０年になります〜（かな）
●地域によっては、日経と読売が同じ販売店から届けられる場合もあるようです。 （うみがめ）
○シェア的なことはよくわかりませんが、広島ではやっぱり地元の「中国新聞」が強いですね〜
私んちでは少なくとも30年以上「中国新聞」一筋です（黄色いタカ）
●中国新聞は、確か中国地方ではブロック紙と位置付けられていて、岡山でも発行されています。これも山陽が思ったよりシェアが高くない一因となっています。（うみがめ）
○青森県では一番強いのが東奥日報で2番目がデーリー東北、3番目が陸奥新報といった感じがします。
地元紙が強過ぎるのは読者の物事に対する見方を狭めてしまうこと、権力チェックの点で余り好ましいこととは思えないのですよね。
かつては山形新聞がそうでしたし高知県においても冤罪が疑われている高知白バイ死亡事故は地元紙が熱心に取り上げようとはしなかったようです。（Piichan）
●地域ナショナリズムと言うんですか、地方紙には確かにそんな側面もあるかもしれません。
ただ、中央の視点とは異なる地方のからの視点で物事を見つめることも必要だと思います。 （うみがめ）
我が家と新聞の関わり （2008.05.27）
上記記事でも触れた通り、父方の祖父は香川県にいながら山陽新聞のファンでした。
一方父は、そんな祖父への反発心というよりは、単純に転勤族であったことから、またどこかでエリートに憧れていたからでしょうか、独立するようになってからは朝日新聞をとることが多かったようです。
ただ、東京に住んでいた頃は少し違っていました。
新聞勧誘員がしつこく迫ってくるのに根負けしたのでしょうか、朝日と読売をほぼ一か月交替でとっていたのです。
一時期は、毎日・産経・東京をとっていた事もありましたが、このうち毎日の販売店とはトラブルがあったらしく、以来「今後毎日だけはとるまい」と決心したそうです。
「新聞なんてどれも大して変わらない[:イイー:]」と考える分にはそれでも構わないのですが、当時の母は「新聞小説を楽しみにしてたのに、これじゃ中途半端だ」と嘆いていたそうです。
あと、父が株をしていた関係で、株式専門紙も購読していたのですが、これも朝日系の株式新聞と、読売系の日本証券新聞とを交互に取る形でした。
そんな状況も、北海道に移るとほぼ固定されます。
基本は朝日、これに株式専門紙代わりの日経を併読していたのです。
北海道では道新の販売店が日経を扱う場合が多く、これで道新販売店にも義理が立つと考えての事でしょう。その後引っ越した宮城でもこのパターンでした。
それが崩れるのは高松に引っ越した時です。
「地元紙のほうが折り込みチラシも多いだろうから」という理由で、四国新聞と日経の併読としたのです。
宮古島でも、地元紙・宮古新報と日経の併読でしたが、これは彼の地での日経は福岡発行の紙面を空輸しており、そのため夕方にその日の朝刊と前日の夕刊がセットで届けられていた為でした。
岡崎では高松と同じ理由で中日を購読、再び関東に住むようになってからは、ほぼ東京新聞で固定されるようになりました。購読料の安さが魅力的だったのでしょう。
ただその後も、３か月間限定で読売に変えていたことがありました。勧誘員も自身の営業成績が掛かっており、闇雲に断るのもどうか、と考えての事です。
国試予備校に通うために一時的に高知を離れ、やがて国試合格とともに戻ることとなりますが、この時にとっていたのは産経でした。
高知で手に入る新聞の中では購読料が安い部類であること、また実は高知では朝日販売店が産経も扱っており、以前の販売店との付き合いも続けられると判断しての事です。
結婚を機に高知新聞に変えましたが、これはやはり折り込みチラシが多いこと、また地方の視点から日本そして世界を見つめる姿勢に共感しての事です。
ただ、どうしても地域ナショナリズムに偏ってしまうという弊害を指摘する人もいます。
とはいえ、前述の通り全国紙のものの見方はどうしても東京や大阪が中心になりがちで、その地域から世界を見渡すという観点からも、ブロック紙・ローカル紙の存在意義は大きいように思います。
コメント欄から
○私も旦那の転勤のたびに、地域の新聞か、全国紙か迷います。
地域の新聞のほう（静岡新聞）に なりますが、読みにくい感が強くて、全国紙に変えてしまいました。
たまに、静新のほうがいいのかなと思いますが、地域の情報とか、イロイロとまた考えている最中です。 （おだんごりん）
●聞けば、静新は他紙が最終面としている中、ラテ欄をセンターに持ってきているという特徴があるそうです。
ただこれをどう捉えるかは使い勝手の問題かと思います。（うみがめ）
皆さんは、テレビショッピングを利用したことがありますか？
私も何度か利用しましたが、普段から慎重に物を選ぶせいか、不思議と外れを掴まされたという記憶がありません。
さてこのテレショップ、いつ頃から登場したのでしょうか？
私の記憶では、1970年代には既に登場していたように思います。当時は生ワイド番組の１コーナーとして、百貨店の全面協力のもと放送されていました。
やがて、通信販売専門業者が参入し、テレビ番組の中で通販ＣＭを流すようになりました。
80年代になると、テレショップは独立した番組としても放送されるようになりますが、当初は地域ごとに製作されることもありました。高知でも、地元百貨店がスポンサーを務める通販番組を自主制作していたほどです。
やがて通販番組は、通販業者が番組枠を丸ごと買い取り放送するパターンが主流になります。とりわけ地上波のローカル局やＢＳ局においては、元手をかけずに高収入をあてに出来る番組として珍重される傾向にあり、極端な場合、同じ時間帯に複数のテレビ局から異なる通販番組が放送されることも多いのです。
ただ、これには問題もあります。
それは、通販番組を番組と見なすかＣＭと見なすかの問題です。
番組として見た場合、これほどまでに売らんかな意識が前面に出ている番組は他に例がありません。
またこれを全編ＣＭと見なせば、民放連が定めている広告総量を軽くオーバーしてしまいます。
その為でしょうか、総務省では先日、新規にＢＳデジタル放送に参入する業者に対し通販番組など広告の総量を規制する方針を定めました。本来、多用な番組を提供する為の多チャンネル化によって、結果的に通販番組ばかりが増えてしまう現状をお役所としても見過ごせなくなったのでしょう。
反面、実際の商品を手にしていないため「想像していたのと違う」と後悔するケースも多いといいます。
通販番組はラジオでもやっていますが、こちらには不思議なことにそうした苦情は少ないのだそうです。やはり、商品を直接目にしていないことから、想像と違う商品が来ても仕方ないと利用者側も割り切っているのでしょう。
通信販売は便利な反面、リスクを伴うことを心して利用したいですね。
コメント欄から
○テレビの通販、一度だけ使用して失敗したので 今は見ているだけです。興味はあるけど、買わない人です。（おだんごりん）
●まあ確かに、あれは観ているだけでも楽しめますからね。
それこそ昔、店頭でやっていた実演販売のようなノリが通販番組にはあるように思います。（うみがめ）
○通販の最初って、「スタイリー」だと思ってましたけど・・。
「私に電話してください。どーぞよろしく！」 と外人さんが言ってました。 （Colour）
●そういえば、そんな商品もありましたね。確か健康器具の草分けでした。
調べたところ、スタイリーの発売は1972年とのことですが、実はそれに遡ること２年、1970年の10月にフジテレビで始まった「東京ホームジョッキー」という番組がテレビ通販の草分けだそうです。
当時三越の専務だった岡田茂氏が60年代末、アメリカ出張の際に当時始まったばかりのテレショップを観て「これは日本でも受け入れられる」と思い、海外の放送事情にも通じる高崎一郎氏に企画を持ちかけ実現したものです。
後にテレビ東京に移り「レディス４」となったこの番組、高崎氏引退後の今も続いていますね。（うみがめ）
○私は今のPCが初PCで、ジャパネットた○たで買いました。
滅多に利用しませんが、本当に欲しいと思って買ったものにはあまり失敗がないように思います。
ただ、あまり見過ぎないようにはしてます・・。
（次から次に欲しいものが増えると困るので・・[:アセアセ:]）（しーちゃん）
●確かに、ああした番組を観ていると、つい購買意欲がわいてくるから不思議です。（うみがめ）
○うちの母はTVの健康器具や健康食品をすぐに買ってしまいます。「今なら２個買うと更にお安く」「今買うとコレまでついて」なんて言葉にとても弱いです。結果使わない物が多いですが、これが懲りないんですよね。
なぜかTVと同じ物がネットでは凄く安く買えたりするんですよね。
でも、年寄りには出かけなくても電話一本で届くのが魅力なんでしょう。
私はTV通販では殆ど買いませんが、ネット通販やカタログではたまに買います。ただ、返品するのは面倒なので高い物は買いません。少し期待ハズレな物が来ても勿体ないと思わない程度のものや失敗のない物などにしています。（りひりひ）
●そうそう、テレビ通販にはそうした殺し文句がよく使われますよね。あれってつまりは「おまけ商法」に過ぎないのですが…
実際私も、通販といえばむしろネットやカタログを利用することが多いですね。（うみがめ）
○私は何度か利用した事あるわ
ディノスとか好きです。（かな）
●ディノスとはフジサンケイグループ傘下の通販業者ですが、テレビ通販のみならず、カタログも充実しています。私もこの会社をよく利用しています。（うみがめ）
○テレショップは まだ利用したことが無いです
でも 夜中とか明け方にやってる 外人のやつは あの 楽しそうな外人の様子に ついつい欲しくなってしまいますｗｗｗ （nana）
●東京や大阪の人は、通販番組は早朝深夜にやっていると言う感覚なのでしょうが、私のように地方に住んでいると、昼間でもしょっちゅう見かけます。
ＣＳやＣＡＴＶには一日中通販番組を編成しているチャンネルもありますし。（うみがめ）
○テレショップは外国製の液体洗剤を買ったことがありますね。
演技が目立ってホントかな〜なんて思ったりしますが…
買物は結構、慎重です。 最近は、インターネットで買い物が多いですね。
価格変動する物は、タイミングに凄く気を遣いますよ（実夢）
●確かに、通販番組を観ていると出演者の過剰な演技が目に付きますよね。でもあれは、台本に書かれてある通りに演じきっているだけと割り切って考えるようにしています。
そう、あれは一種のドラマ、だから出演者の多くは役者出身なんですよね。
フリートークで鳴らしたタレントが「どうです、こんな素晴らしい商品」とやったところで目が笑ってます。（うみがめ）
○うみがめさん[:キャー:]よく監察してますねーー（実夢）
●逆に言えば、フリートークが売りのタレントさんはラジオショップ向けかもしれません。普段の口調で商品紹介をしても、表情まで受け手には伝わりませんからね。（うみがめ）
○Amazonなどを代表するネット通販とTV通販、どっちが良いでしょうかね?(笑)
私は圧倒的にネット通販(というかほとんどAmazon)ですが、インターネットに抵抗のある年齢層の方々には、やっぱりTVショッピングが重要なポジションを占めているみたいです。
ウチの母などは、ネット通販は信用できないと言いますが...
BSなんかで一日中やってるTVショッピングだって十分うさん臭いじゃん(笑) （黄色いタカ）
●まあ、それを言ってしまったら、通販全般が胡散臭くなってしまいます。
やはり、いかなる媒体でも信頼のおける業者に頼むのが一番ですね。（うみがめ）