メディア談義��
24時間テレビとボランティア精神（2007.08.17）
毎年晩夏に日テレ系の24時間テレビが放送されます。
1978（Ｓ53）年にスタートしたこの企画、既に番組開始から30回以上になります。
長時間のチャリティー番組自体は、その３年前からラジオや独立系のテレビ局で行われていて、それなりの実績を上げてきましたが、全国規模のテレビとしては初の試みとなったこの番組も、すっかり晩夏の風物詩として定着した感があります。
番組内容については「偽善的」「感動の押し売り」「タレントの売名行為」などの批判があるようですが、それについては敢えてここでは論じません。
皆さんは、「24時間」に寄付した事ありますか？
私は、あります。さすがに初回から毎回ではありませんが。
ある時は通りがかりに見かけた募金箱にポケットマネーを入れ、又あるときは金融機関から専用口座に振込み、決して高額ではありませんが寄付してきました。
写真は、高松・西日本放送での2006年の「24時間」の一こまですが、勿論この時も寄付しました。
チャリティーやボランティアと言うのは、互助精神を実際の行動で示す事だと思うのです。街中でたまに「24時間」のロゴマークを付けた福祉車両を見かけますが、その一種である巡回入浴車は、「24時間」によって普及が進んだものです。本来なら国や自治体が予算から購入すべきものかもしれませんが、福祉ばかりに金を掛けられない以上、どうしても民間のボランティアに頼らざるを得ません。
そんな時「頼まれたから寄付してやった」というのでは、寄付を受ける側も有難迷惑に違いありません。やはり心が伴わないと。
それと「自分は金に余裕がないから寄付しない」というのも勝手な論理です。大事なのは金額の大小よりもやはり気持、自分に出来る範囲で協力する事です。
「困った時はお互い様」
これこそがボランティアの基本理念です。
どうも今回は説教じみた話になってしまいましたが、私自身、子供の頃は学校で集めているから寄付した、位の気持しか持てませんでした。
それが高校時代、所謂ミッションスクールに通っていた事から、他人に施しをすればいずれ自分に返って来る、というキリスト教的博愛精神を学びました。「情けは人のためならず」という諺（意味を誤解している人も多いようですが…）は正にその博愛精神を説いたものです。
以来私は、自分に出来る範囲で人助けを積極的にするようになりました。現在医療人として心掛けているのも博愛精神です。
他人のことはそっちのけ、自分の都合が最優先、そんな利己的な人間にはなりたくありません。
コメント欄から
○お互い様素敵ですよね
自分もそう思います
自分も毎回ではありませんが 寄付してますよ
今回もしてみようかな 些細な金額ですけど。（NON)
●24時間チャリティーで集められたお金の使い道も、開始当初からの福祉・海外援助に留まらず、環境対策や災害義捐などに広がっているそうです。
どの分野も人々の互助精神によって支えられていますね。（うみがめ）
○２４時間ＴＶって、キー局の日本テレビとテレビ新潟の２局でしか見てないのですが、地元色って良く出ていると思うのですが・・・。
うみがめさんは、いろんな局で見てられると思うのですが、いかがでしょう？
もちろん寄付募金しました。
日本武道館にも行きましたし、最初のほうに行われていた、行進もしたことがあります。
もちろん、萩本欽一さんでした。
銀座の日産ギャラリーにも・・・。
３０年もやっていれば、思い出もありますね！（Colour）
●実際にテレビで観た事があるのは札幌テレビ、宮城テレビ、高知放送、そしてキー局（日テレ）です。
この年はたまたま高松に行く用事があって、偶然見かけたのが写真のようなお菓子で出来たオブジェでした。
こんな風に、確かに地域ごとに特色は出ているように思います。（うみがめ）
○24時間テレビは「笑点の収録」で参加してます。
昔は笑点収録終了後は500円以上募金して笑点大喜利メンバーの寄せ書きサインをもらってましたが、ここ数年はそういうイベントがなくてちょっと残念です。（やなちゃん）
●そうですか、確かにそれは残念ですね。
この年の高松のイベントでは、募金者全員に手作りケーキと飲み物を振舞う、という趣向がありました。（うみがめ）
○この時期になると、あちこちで募金箱を見かけますね。
最近はコンビニとかでも置いてますよ。
さりげなくがモットーな私にとって、大胆に声かけされると ちょっと驚いてしまう時がありますけどね。（さゆり）
● 確かに、わざとらしくなく募金するのは街頭では難しいかもしれません。
売上の一部が寄付に回る商品を購入するのも一つの手でしょう。（うみがめ）
○私、「２４時間テレビ」に募金したこともありますし、ＫＢＳ京都「かたつむり大作戦」に募金したこともあります。岐阜放送のチャリティテレソンを見たこともあります。
思うのですが、日本人って、「自分さえよければいい」は嫌うけれど「自分たちさえよければいい」は実は大好きなんですよね。それがまともに表に出るのを防ぐために、他者の目とか儒教とか仏教とかで、ある意味無理やり押さえつけてたんですけど、一旦そういう力が弱まると、必要性から考えてきたわけではないだけに化けの皮がはがれつつあるのが現代です。
一部の地域では放送時間が限られてますけど善意は広がってほしいですね。 （かじか）
●独立系テレビ局の長時間チャリティって、ＫＢＳだけじゃなかったのですね。知りませんでした。（うみがめ）
○一般庶民は助け合って生きてゆくしかないですよね。
本来、人間はそのような生き物のはず。
「各自ができることをする」 それで良いと思っています。
しかし、一般には、それがなかなか難しいようでですね。（戌年男）
●それを妨げているのが、かじかさん言うところの「自分達さえ良ければ…」の思想です。（うみがめ）
○これからも、出来る範囲内で 協力していきたいとこころがけています。
ムリをしない事、そしてできれば継続する事が大切ですからね。（さっちゃん）
●24時間以外にも、私はユニセフの月掛け募金に協力していますが、毎月の募金額は約10000円を12等分した額にしています。 年10000円以上の寄付は税金控除の対象になるからです（但し24時間は対象外）。（うみがめ）
CM雑感（2007.08.28）
８月28日は、民放連が定めた「テレビＣＭの日」です。
1953（Ｓ28）年のこの日、我が国初の民間テレビ局・日本テレビが開局し、ここから我が国のテレビＣＭの歴史が始まった事を記念して設けられました。
フィルムの左端にサウンドトラックという音を入れるスペースがあるのですが、裏返しのフィルムではこれが再生されず、その為にこのような事態となったのでした。
例えば、生番組の中に挿入される生ＣＭ。
ワイドショーあたりはで今も見かけますが、通常のＣＭがイメージ先行であるのに対し、商品の特徴をじっくり説明するという性格をもったＣＭと言えます。
あと、静止画ＣＭ。
特に地方の中小スポンサーがよく使う手で、幼少期を東京で過ごしていた私など、親の実家のある香川県で、現地のテレビを観ていて静止画ＣＭが頻繁に流れていたのに一種のカルチャーショックを受けたのをよく覚えています。
ただ、今時は高知辺りでも静止画ＣＭにお目にかかることは殆んどありません。
やはり、動画ＣＭもかつてに比べ安く作れるようになったことから、急速に廃れていったのでしょう。
長尺ＣＭと言えば、前述の生ＣＭもその一つですが、所謂テレショップ番組も、番組自体が一つのＣＭとなっているような印象を受けます。（あれを番組と見るかＣＭと見るかは議論が分かれるところですが）
一方短いほうで言えば、一時「５秒ＣＭ」がブームとなっていました。1960年代半ばのことです。
「何である、アイデアル」（洋傘）
「一杯やっか」（日本酒）
「インド人もびっくり」（即席カレー）
「私にも写せます」（８ミリカメラ）
こんなフレーズを聴いた事がある、という方も多いことでしょう。
とはいえ、私もこれらのＣＭをリアルタイムで観た記憶はありません。昔のＣＭを特集する番組で見かけた程度です。
わずか５秒という限られた時間の中で、どれだけインパクトの強いＣＭを作るか、そのためには上記のような印象深いワンフレーズが効果的に使われました。
しかし、「あまりにけたたましすぎる」などの批判も絶えず、５秒ＣＭはやがて姿を消しました。
自分にとっての「なつかＣＭ」については今後も折に触れて紹介できたら、と思います。
コメント欄から
○インド人もビックリ！ってありましたねぇ〜。
懐かしいけど、リアルタイムじゃないんですね〜。
懐かしのＣＭと言えば、文明堂のカステラのＣＭに 可愛い人形の中に、狐が入ってたと噂になり、 みんなで見て驚いた覚えがありますね〜。
オロナミンＣのＣＭも、大村昆さんがやってましたよね。
絶対に生卵は入れたくないなぁ〜と思ってました。 （さゆり）
●「オロナミンセーキ」ですね。
確かあれはウイスキーのオロナミン割りという大人向けのカクテルとセットで紹介されていた、子供やお酒に弱い人の為のカクテルでしたが、実際にあんな飲み方をする人がいたのでしょうか？（うみがめ）
○ですよねぇ〜！
とっても不思議な飲み方でしたね。
しかも、子供は牛乳で割ってましたよね〜。
いやぁ〜、今考えると不思議な飲み物でしたね〜！（さゆり）
●まだミルク割りのほうが飲めたかも…
ところで、一時期北海道では牛乳の消費拡大を目的にしたＣＭが放送されていましたが、その中でも「カウボーイ」と称してウイスキーのミルク割りが紹介されていました。
あと、カルピスのウイスキー割りを紹介するＣＭもあったそうです。（うみがめ）
○静止画ＣＭは、 自分も福井に住んでいるころ 見た記憶があります。
ニュースも 最初は全国版で 途中から福井版に なったような気が・・・ （NON)
●しかも、そうしたＣＭの多くは、いつ作られたかわからないような古めかしい画像だったりします。
息の長いＣＭと言われる「文明堂カステラ」も、実は定期的に撮り直しをしているというのに… （うみがめ）
○ここに列挙された５秒ＣＭは、リアルタイムで見たことがあります。
オロナミンＣより、浪花千栄子さんや、松山容子さん、昆ちゃんの「とんま天狗」辺りが印象深いです。
そういえば、番組と商品が一体になったのもあの頃じゃなかったでしょうか？ （poket）
●大塚と言えば、ここで名前が上がった人達の写る琺瑯看板も懐かしいですね。
そうそう、昔は一社提供番組が多かったから、番組とスポンサーとをセットで覚えているケースは多かったように思います。
「鉄腕アトム」は明治製菓、「鉄人28号」はグリコ、「オバケのＱ太郎」は不二家といった風に。（うみがめ）
○かつて東海地方には「いらんものは、米兵（こめひょう）へ売ろう！」という、非常に有名な５秒ＣＭがありました。バブルの頃に１５秒ＣＭに移行し、やがてこのセリフは聞かれなくなりました。
以前４月２１日には放送広告の日（現・民放の日）ということで、全国民放完全ネットの１時間の特番が放送されてましたね。全国のネット局のロールスーパーが出る感動モンでした。ＣＭ抜き事件の頃、同じ日に放送されてた「民放連会長あいさつ」もなくなり、「ゆく年くる年」とあわせて、今は全民放で流れる番組はなくなりましたね。ロス五輪のときは女子マラソンなどどのチャンネルも同じ競技を流してたこともありますし、年にちょっとくらいはそういう企画があってもいいと思いますが・・・。（かじか）
●「全ての民放が同じ時間に同じ番組を流すのは明らかなサービス低下」という原則論を降りかざされた結果でしょうか…
ただ、地方レベルではまだ健在のようで、現に高知では、2006年10月の地デジ開始を記念する特番が、ＮＨＫと民放３局の同時放送で流れました。 （うみがめ）
テレビ長寿番付(2007.09.13)
例年敬老の日が近付くと、各地の百歳以上の高齢者を「長寿番付」として発表していますね。
そこで今回はこれに倣って、テレビの世界で長く続いている所謂長寿番組について紹介したいと思います。
なお、公平を期するために、またあまり盛り沢山にならないためにも、現在放送中の番組の中で最も長く続いている番組を各局１本ずつ取り上げます。
項目の最初は放送局名・番組名・放送開始年月の順です。
そのルーツを辿ると、1946年１月、ラジオのみの時代に「のど自慢素人音楽会」としてスタート、この時から数えると60年以上に渡り続いている事になります。今の「ＮＨＫのど自慢」と改題したのは70年４月のことです。
現在、出場者の合否はチューブベルによって知らせていますが、開始当初は「合格です」「結構です」と司会者が直接出場者に告げていたといいます。今と比べたら何とも味気ない感じがしますね。
日本テレビ ３分クッキング 1963年１月
料理番組としてはＮＨＫ「きょうの料理」（1957.11〜）に次ぐ長寿番組です。
当初は文字通り正味３分の放送時間でしたが、その後10分枠に拡大してからも、「３分程度で出来る簡単な料理を紹介する」というコンセプトから、敢えてタイトルは変えなかったと言います。
ところでこの番組には、この日テレ版（全国18局ネット）とは別に名古屋・ＣＢＣ製作版（全国13局ネット）があり、実はそのＣＢＣ版のほうが日テレ版より１か月ほど早く始まっているのです。
更に調べてみると、かつては北海道・宮城・福岡・沖縄で季節感や食文化の違いから、独自に「３分クッキング」が製作されていました。勿論スポンサーは同じキューピーでしたが、私など、東京から北海道に引っ越して、３分クッキングにも地域によって違いがあることを初めて実感しました。
ＴＢＳ ナショナル劇場 1956年４月
松下電器の一社提供枠としてお馴染みです。同じ年の12月に始まった「（東芝）日曜劇場」と共に、長年続くドラマ枠としても有名ですね。
その記念すべき第一作は「てんてん娘」（主演・宮城まり子）、1960年代には「七人の孫」など主として現代劇が放送されていましたが、1969年８月からは「水戸黄門」「大岡越前」など時代劇中心の枠となりました。2001年以降は現代劇と「水戸黄門」を交互に製作するというパターンとなっています。
ところでこの「水戸黄門」も、単独のドラマシリーズとしては最長不倒の38年の長きに渡り放送されていますね。
フジテレビ ミュージックフェア 1964年８月
安易に人気だけで出演歌手を決めず、それなりの実力を兼ね備えた人を招くという姿勢を貫く、大人の鑑賞に堪えうる歌番組といえます。
番組開始以来、塩野義製薬の一社提供で続いているのも注目に値します。今でこそ「シオノギ（Shionogi)にはＳＯＮＧがあります」と番組イメージと企業イメージを見事に調和させたＣＭ戦略を取っていますが、その昔は白バックの画面にテロップ文字が現れ、ナレーターはそれを棒読みするだけという一種独特なＣＭが流れていました。そのインパクトは強烈だった、とだけ申しておきましょう。
テレビ朝日 題名のない音楽会 1966年４月
ともすればとっつき難いクラシック音楽の敷居を低くした番組と言っていいでしょう。
ところでこの番組には前史があって、1964年８月に東京12チャンネル（現・テレビ東京）で始まった「ゴールデンポップスコンサート」がその前身とされています。スポンサーはこの時から出光興産でした。
その後、12ＣＨでの放送継続が困難となり、同じスタッフで番組継続してくれる放送局を探していた所、テレ朝（当時のＮＥＴ）が手を挙げ、ここでの継続が決まったとのことです。
それにしても、「ゴールデン…」時代からの司会者だった黛敏郎氏（1997年死去）といい、2000年４月から司会を担当、2007年に亡くなった羽田健太郎氏といい、この番組の司会者は志半ばで逝かれる傾向にあるようです。
テレビ東京 木曜洋画劇場 1968年２月
映画劇場枠としては、テレ朝の「日曜洋画劇場」（1967.4〜）に次ぐ長寿番組です。
アクション・ＳＦ・ホラーなどを中心とした作品群がよく編成され、とりわけそれらの作品でもあまり他局では流れないような所謂Ｂ級作品に特色があるようです。
逆にいえば、ヒット作や自局が製作に関わった作品が中心になりがちな他局の映画劇場枠とは一線を画しているともいえます。
更に、これら長寿番組の特徴として挙げられるのは、民放番組の場合、一社提供のスポンサーに支えられているということでしょう。
今時は複数社提供が当たり前になり、スポンサーはただ金を出すだけとなっていますが、やはりスポンサーもそれなりに番組制作に関わっていた時代のほうが心に残る番組も多かったですね。
何れの番組も、この世にテレビが存在する限り永遠に続けて欲しいと思います。
（追記）
「ナショナル劇場」は2008年10月に、スポンサーの社名変更に伴い「パナソニック・ドラマシアター」と改題、また「木曜洋画劇場」も2009年４月に２時間ドラマ枠（水曜日）と発展統合されました。
コメント欄から
○このなかで、時間帯の変更があったのは、「ミュージックフェア」だけでしょうか？
確か、日曜日の１０時か１０時３０分からの放送（関東エリア）でしたよね。
長門裕之さん南田洋子さんご夫妻の司会でした。
格式のある歌番組で、休みが終わる寝る前の楽しみでした・・。 （Colour)
●そうそう、「Ｍフェア」はかつては火曜日の夜９時台、その後御指摘の日曜夜11時台、そして今の土曜午後６時台と移動してますね。
あと「題名の…」も大昔は土曜夜10時台、その後日曜の午前中に移動しています。
当初10時、その後９時からに繰り上がっています。（うみがめ）
○ へ〜、そんなに古いものだったとは知りませんでした。
最近もまだ放送されているので、新しいのかと思ってました。
それこそ、ギネスものですよね〜。
笑っていいともの司会、タモリさんがギネス入りしたそうで それを考えたら、番組だってギネスものですよね〜！
どうなんだろう〜？（さゆり）
●上記の番組の中では「３分クッキング」が「最も長く続く料理番組」として一度ギネス認定されたそうです。
しかし、「３分…」にも正確には２パターンあったこと、更にそれを上回る「きょうの料理」の存在を忘れていたことから、今はどうだかわかりません。 （うみがめ）
○やっぱり料理番組って大切ですよね〜。
長く続く意味がわかりますよ〜！
ＮＨＫのあるドラマで、きょうの料理が戦後間もなくから行われてた ・・・と知り、ビックリしました！
人気があったのは、ハンバーグだったようです（さゆり）
●料理番組にも時代の変化に対応したマイナーチェンジが随時なされており、例えば電子レンジの活用や、カロリー表示など、最初期にはまず想像できなかったでしょう。（うみがめ）
○ ミュージックフェアって、日曜２３時の前は水曜２２：３０じゃなかったかなあ。
２３時になってからネットされない地域が出るようになりましたね。この時期、私が一時いた山陰でもネットされてなかったのですが、知人宅でＯＨＫが映ったので一度だけ山陰で見たことがあります。
３分クッキングのＣＢＣ版は１０年くらい前まで「フィガロの結婚」の「恋とはどういうものかしら」を電子ピアノで演奏したものが使われてました。私は一時着メロにしてました。ＣＢＣ版が１１：３０からだった時代、倶利伽羅峠でラジカセで「３分クッキングリレー」をやったことありますよ。（かじか）
●「Ｍフェア」の放送日時の変遷について、ウィキペディアにはこのように出ています。（制作局ベース）
毎週月曜日21:00〜21:30(1964年8月〜1969年3月)
毎週火曜日21:30〜22:00(1969年4月〜1981年9月)
毎週木曜日22:30〜23:00(1981年10月〜1983年9月)
毎週日曜日23:00〜23:30(1983年10月〜2001年3月)
毎週土曜日18:00〜18:30(2001年4月〜、現行)
大幅にネット局を減らしたのは火曜日から木曜日に移動した頃のようです。事実、この時期は一時北海道からも姿を消していました。
「３分料理」について、日テレ版とＣＢＣ版は互いに放送地域が被らない様な配慮がなされていますが、県境付近ではたまに両者とも見ることが出来る地域が現れます。御指摘の倶利伽羅峠は富山（日テレ版ネット地域）と石川（ＣＢＣ版ネット地域）の県境にあるから、両方見れるわけですね。 （うみがめ）
○あらら、ミュージックフェアって日曜の前は木曜だったんですね。失礼致しました。また引用していただき感謝しております。なお東海地方では一時期、中京が真裏の時間にじっくり聴かせるクラシック番組を編成してたので（これが後に全国ネットの「外山雄三の音楽世界の旅」につながったと思う）、クラシック版のミュージックフェアのように思えました。
私が３分クッキングを知った頃はＣＢＣとＮＴＶ以外ではＨＢＣだけの自主制作でしたが、聞いた話では、北海道では食を含めた流通事情がよくないため別バージョンにしてたそうです。なおＣＢＣ版は大昔はおもちゃの兵隊のマーチだったそうなので、事実だとすると元に戻ったことになりますね。（かじか）
●「Ｍフェア」について、火曜日時代は「ワイドスペシャル」の後続枠として、そこそこ人気がありました。
それが81年10月の改編でＷＳＰ枠が30分前倒しされ、Ｍフェアは当時ローカルセールス扱いだった木曜10時半に移動となります。
北海道・ＵＨＢでもこの当時木10枠はテレ東の「金曜スペシャル」を番販購入し、「木曜スペシャル」として放送していました。そのあおりで、10時ジャストからの「三枝の美女対談」はスポンサー付きのまま土曜の午後からの放送となっていました。そしてＭフェアに至っては、放送枠を確保できずに一時姿を消すという事態となりました。
その一年後、テレ東からの番販枠を深夜に追いやり、木10枠が同時ネットに切り替わったことで、Ｍフェアも復活を遂げました。 （うみがめ）
もう一つの「３分クッキング」（2007.09.15）
（上記記事に関連して）
その「３分クッキング」にも、実際には亜流と言うか、パロディと言うか、パクリと言うか、そうした番組が存在します。高知に於いては、高知放送が本家日テレの３分料理をネットしていますが、実はライバル局・テレビ高知の深夜番組で、そのパロディ企画が放送されています。
題して「ホントの３分クッキング」。
タイトル映像からして、本家そっくりに作られており、テーマ曲「おもちゃの兵隊のマーチ」も多少アレンジは変えてあるものの、そのまま流用している念の入れようです。
内容は、高知市内の飲食店に勤める料理人が、様々なテーマに沿った料理を文字通り３分間で調理するというもので、最後にはその飲食店のＰＲもしっかり入っています。
実に安直なパロディ企画と言ってしまえばそれまでですが、それでも既に５年近く続く人気企画となっています。
（追記）
その番組も、2008年３月一杯で終了しました。
コメント欄から
○５年も続くなんてすごいですね〜。
ＰＲできるならと、お店にも事欠かないのかもしれないですね。
どこかの（あえて言いませんが）料理番組で 料理の先生らしくない人が、すっごい料理を毎回作ってて 以前もＮＧ大賞に出ていましたが、調味料忘れたり、焦がしたり とても食べられないような物を作っているのですから、 それから比べたら、全然いいのかもしれませんね〜。（さゆり）
●この企画で以前「駄菓子で作る本格料理」というのをやっていたのですが、そこで取り上げたのが「『うまい棒』で作るポタージュスープ」でした。
棒状のスナック菓子「うまい棒」のコーンポタージュ味を砕いたものを牛乳で伸ばし、それを一煮立ちさせた所に浮き身（ミックスベジタブル）を入れ、クルトンの替わりに「うまい棒」のチーズ味を砕いて入れる、という料理でした。
試食した司会者は「これがまさか『うまい棒』から作ったものとは思えない」と絶賛していました。（うみがめ）
○今もやってるのですが、最近は観ていないですね。
料理のこつを３分間で放送するのでわかりやすい 内容になっているんですね。 （防人）
●ただ近年は、本家の３分料理でも「Ｘ分置いたものがこちらです」という手法をとることがたまにあるようですね。（うみがめ）
○ 実はちょっと前まで日本テレビで放送されていた「テレつく！」（テレビ番組やコーナーの擬似オーディション番組で、「テレビをつくる」という意味）でも、本当に３分間で作る「３分間リアルファイトクッキング」というコーナーがあったんですよ。おいおい、「３分クッキング」の製作局だろ・・・。これ、ＣＢＣのお膝元中京テレビでもネットされてたのが笑えます。
ちなみにこのコーナーの司会は、元文化放送アナウンサーの梶原しげるさんでした。（かじか）
●本家本元がパロディ企画ですか、それも面白そうですね。（うみがめ）
テレビ長寿番付・ローカル編（2008.09.14）
（更に関連して）
今回は特定の地域のみで長年放送されている番組について調べてみました。 項目の最初は順に番組名・放送局名・放送開始年です。
元々は「水曜郷土劇場」のタイトルで水曜日の夜から放送されていた番組で、かつてこの番組の放送時間には町中の銭湯から人がいなくなったり、また水曜に沖縄立法府選挙の演説会を組むことを避けたという伝説まで生んだそうです。
その後週末の昼に放送時間を移し、「お茶の間郷土劇場」と改題、90年代後半に今のタイトルになったとのことです。
郷土に根付く芸能や文化を掘り起こすのが目的の番組ですが、こうしたウチナー口（沖縄方言）を前面に押し出した番組が長く続いているのは、それだけ地域文化を大事にしようという気持ちの現れではないかと思います。
現在はインターローカルＴＶ（ＣＳ放送）を通じて全国でも視聴できるとのことです。
活彩あおもり 青森放送 1961年４月
今でこそ、県政広報番組はどの都道府県でも放送されていますが、その草分けとなったのがこの番組です。
開始当初は「県政の窓」というタイトルでしたが、1995年頃に青森県のキャッチコピーが「活彩あおもり」と定められたことから改題したとのことです。
同じ頃、キー局・日本テレビでも「東京都だより」という都政広報番組が始まりましたが、こちらは惜しくも98年３月で終了しています。
ＲＡＢニュースレーダー 青森放送 1970年４月
ローカルワイドニュースの草分け的存在です。当初は朝の番組でしたが、77年４月に夕方に移動、現在に至ります。
番組開始から一貫して、全くスポンサーをつけずに放送されて（番組中のＣＭは全てスポット扱い）いますが、これはニュース番組の公平さ、公共性を高める上での配慮ではないかと思われます。
おはようとくしま 四国放送 1971年４月
タイトル通りの朝の生番組で、基本的には地域の話題や生活情報を伝えています。
出演者は、阿波踊りの期間中に限っては浴衣がけで出演、そのスタイルでニュースを読んだりしていて、県外から来た人は「何じゃこりゃ!?」と困惑するそうです。
現在、朝ワイドはキー局からのネットで済ませる局が多い中、朝日放送の「おはよう朝日です」（1979開始）と並ぶ数少ない地域密着型の番組となっています。
イブニングＫＯＣＨＩ テレビ高知 1971年４月
その前年に開局したテレビ高知が、当時夕方の時間帯はアニメ番組を放送していた先発局との差別化を図るべく始めた番組です。
その半年後に同じ系列の山陽放送で「イブニングニュース」、静岡放送で「テレビ夕刊」が始まっていることを考えれば、夕方のローカルワイドとしては最古参と言っていいでしょう。
現在は正味30分ほどの放送時間ですが、70年代中頃には１時間番組だったそうです。
民謡お国めぐり 秋田テレビ 1973年２月
東北地方は民謡の宝庫で、中でも特に秋田県は民謡王国とも呼ばれるほど、多くの民謡歌手を生んだ土地柄です。そんな地域に根付く民謡を守り育てようと始められました。
東北６県にブロックネットされていますが、そのネット局は系列に関係なく、その地域で２番目にできた局となっています。（因みに秋田と宮城がフジ系、岩手と福島が日テレ系、青森がＴＢＳ系、山形が朝日系）
番組開始以来、農機具メーカー・クボタの一社提供で続いています。
情報発信に関しては、とかく東京中心になりがちな昨今ですが、そんな時代だからこそ、自分が住んでいる地域の情報にもっと目を向けてみてはいかがでしょうか。