メディア談義��
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随分と以前の話ですが、ＦＭ東京とＡＭでラジオ関東って ラジオの放送局が存在したって聞きました。
この記事を読んで、ああ、そういえば昔そんな名前のラジオ局もあったなあ、と懐かしく思い出されました。ＦＭ東京は名前が変更されたって？
ラジオ関東（通称ラジ関）は今もあるでしょうか？
先日 宇井昇さんが焼死されたと、報道で拝見 致しまして、急に思い出されました。
スポーツでは島アナとか....！
内藤コウイ（漢字が判明せず）アナ！
ＴＢＳには山田次郎さんとか！平原さんも！
名物アナウンサーがいましたが？
透明な音トリオが何時の時報をお知らせいたします。（ＦＭ東京）
家の歳を召された方の話を聞いて、書いていますので、 間違っているかも！
なんせ、遠い記憶の彼方のお話と、つぶやきです。
ラジオ関東（ＪＯＲＦ）は1958（Ｓ33）年12月24日に開局したラジオ局で、関東一円に電波が届くものの、実際には神奈川県域の放送局として免許を受けています。その為に、関東広域局と位置付けられるＴＢＳ・文化放送・ニッポン放送と違い、神奈川以外では多少聴こえが悪くなっていました。
私がかつて住んでいたのは、東京でも神奈川との県境に近いところでしたから、ＲＦも比較的鮮明に聴こえていました。
事実、ＲＦは登記上の本社こそ横浜にあるものの、実質的には東京支社に本社機能が置かれています。
当初は周波数1480kc（キロサイクル・今のキロヘルツ）、 出力1kWでの放送でしたが、程なく10kWに、71（S46）年には30kWに増力しています。
周波数も68（S43）年には1420kHzに変更していて、私もこれで記憶していた口です。現在は1422kHzとなっています。
かつてのＲＦには名物アナウンサーも多くいました。
元記事で触れられていた宇井昇（うい・のぼる）氏は、実はＲＦのアナウンサーではなく、元は名古屋・ＣＢＣのアナウンサーでした。1951（S26）年の開局当時からのスタッフで、59（S34）年退社後フリーとなったとのことです。
そのつながりでしょうか、ＣＢＣ製作で長く続いた「朝の歳時記」という番組は、当初ＲＦがネットしていました。しかし何の事情か、後に文化放送に移りました。
また島碩弥（しま・ひろみ、2004年死去）氏は、スポーツ中継のほか、60年安保を巡るデモ隊と警官隊の衝突の模様を実況した人物としても有名です。
他にもスポーツアナとしては内藤幸位（ないとう・こうい）氏が有名です。
同局は、プロ野球や競馬と言ったスポーツ中継に特色があります。特に一時期は読売新聞の資本を受け入れるのと引き換えに、巨人主催の中継カードを独占して、結果的に地方では巨人戦が流れ難くなった原因を作りました。地方のラジオ局の多くは在京３局の系列で、ＲＦは地方に殆んどネット局を持っていなかったからです。
そんなラジオ関東も、1981（Ｓ56）年に出力を50kWに増力したのに合わせ、正式社名を「アールエフ・ラジオ日本」、通称ラジオ日本と改めました。
当初この名称にはニッポン放送（ＪＯＬＦ）が「うちと紛らわしい名前だ」として裁判を起こす騒ぎとなり、その余波でしょうか、ＬＦと資本関係の強い産経新聞ではわざわざ「ＲＦラジオ日本」と正式名称で記載しています。（他の新聞では単にラジオ日本と表記）
この頃から、当時の社長・遠山景久氏の意向により、若者向けの番組を排除し、演歌と論説ばかりが目立つ編成となっていきました。
遠山氏は次第に局内でワンマン体制を敷くようになり、自分の意に添わない社員を解雇するなどの大鉈を振るいました。しかしそれが社内の反発を買い、1993（Ｈ５）年12月21日の取締役会において、遠山氏を「公共の電波を預かる放送会社の代表としてはふさわしくない」として電撃解任、ここにワンマン体制は終焉を迎えます。
その後遠山一族の保有株は、読売・日本テレビが買い取り、ＲＦは現在日テレ色の強いラジオ局となっています。
なお、これも元記事で触れられていたＦＭ東京は、正式社名はそのままに、1990（Ｈ２）年にTOKYO FM（ＴＦＭ）と名称変更しています。
コメント欄から
○競馬の中継と野球は天下一品！
まだ、何人もスポーツアナとして 抜群の方々が居りましたね
島さんはもう亡くなって居たんですね。 有難う御座いました。
合掌 （さっちゃん☆）
●ＲＦの野球中継は、上記のような事情から一時期は地方でも曜日を区切ってネットされていました。
例えば、北海道のＳＴＶラジオでは火・土・日の後楽園の試合に限りＲＦからネット受けしていました。
今は分社化されましたが、テレビ部門が日テレ系だったことから実現したものです。（うみがめ）
○そうでした、ＳＴＶのナイター中継。
また、ナイターオフには「ジャイアンツ情報」や「原辰徳・青春讃歌」というジャイアンツ関連番組も流れており、なぜか弟がよく聞いていました。（８０年代初めのころです）
ＳＴＶで今流れているＲＦからのネット受け番組と言えば、土曜日の「日高晤郎ショー」内で流れる競馬中継ぐらいでしょうか。
土曜日の夕方に放送していた「中央競馬ハイライト」もＲＦからのネットだったような。（今は放送していません）
そういえば、井口保子さんという競馬の実況アナウンサーもいらっしゃいましたね。（北国の人）
●ナイターオフといえばＲＦでは、ラジオ関東時代の人気番組「ポートジョッキー」「全米トップ40」「きのうの続き」の復刻版を放送、団塊世代を中心に人気を集めたそうです。
「ジェットストリーム」の原点回帰といい、ラジオに大人を呼び戻そうとする動きは近年活発ですね。
因みに、井口さんは女性初の競馬実況アナとしても有名ですね。（うみがめ）
○ラジオ関東といえば、武田肇アナウンサー、坂井隆夫アナウンサーや広川太一郎さん、ラビット関根さん、大橋巨泉さんなど個性的なパーソナリティーの宝庫でもありました。
深夜放送にもマニアックな編成を行っていて面白かったです。日曜の深夜に「愛田健二の気になる歌謡曲」を聴いていました。(誰も知らないかな？)（田中のぶあき）
●さすがに私もそれは知りませんでした。
70年代後半にブームとなった、三橋美智也氏の「ミッチー・フィーバー」の火付け役となったのが、ＲＦの深夜番組「電撃ワイド」というのは知ってますが…（うみがめ）
○電撃わいどウルトラ放送局のあとに「レッツゴーミッチー」が放送されていましたね。
でもやっぱり電撃わいどウルトラ放送局の「テクヨコ１１」とか京急ニューッジックトレインとか、いかにもラジオ関東というようなコーナーも好きでした。
今はやはり人件費削減なのか、ニュースは契約アナウンサーまかせですし、競馬、ジャイアンツの実況アナウンサーしか正社員ではいませんね。それも数が少ないですし。ベテランアナウンサーの居場所もなくなって名実況が聞けなくなるのが残念です。（田中のぶあき）
●なるほど、近年日テレからの出向者がよく番組を担当しているのも、もしかしたら経費節減の一環かもしれません。（うみがめ）
どうする？デジタルテレビ（2008.12.03）
12月１日は「デジタル放送の日」です。
2000年のこの日にＢＳデジタル放送が、また2003年のこの日には地上デジタル放送が開始されたことを記念して、地デジが全国展開を果たした2006年に制定されたものです。
とはいえ、デジタルテレビの普及率は思うようには伸びていないようです。
地デジ対応受信機の今年（2008）９月時点の普及世帯は約2350万世帯で、政府などが目標としていた2600万世帯に比べ250万世帯下回っているそうです。普及対象の全5000万世帯に対しては約47％の比率に留まっています。景気悪化の影響で年末のテレビ商戦も期待薄となっており、政府や関連業界は普及に向けた体制や計画の見直しを迫られる可能性があるとのことです。
実は自宅のテレビもまだデジタル化待ちの状態です。
2011年７月24日の完全デジタル化までまだ間がある、それまでに十分検討すればよいという考えからです。
そういえば、父は生前、こんなことを話していました。
「いずれテレビはデジタル化されると言うじゃないか。その辺をよく考えて設備投資していきなさい」
結婚を機にテレビを買い換えた時、まだ出始めの液晶テレビにしたのが余程気になっていたのでしょう。「デジタル化によって今まで使っていたテレビが粗大ごみと化してしまうなんてもったいない」、恐らくそんな気持ちからこのように戒めていたのかもしれません。
とはいえ、前述のような父の遺言もあってか、今まで使っていたテレビをデジタル対応としていました。具体的にはケーブルテレビに加入して、家に３台あるテレビのうちの１台をデジタル対応にしたのです。
従って、デジタル放送の特徴の一つである高画質・高音質は期待できませんが、もう一つの特徴のデータ放送の呼び出しは出来るようで、外出前に周辺の天気予報をこれで確認していました。
なるほど、データ放送があるだけでも大きな違いです。
ケーブルテレビを通すことで、今まではアンテナを設置してなくて観られなかったＢＳやＣＳの番組も結構楽しんでいるようでした。
買い替えに掛かるコストとケーブル加入に掛かるコストを比べた場合、母としては後者のほうがより安上がりと考えたのでしょう。
翻って私の場合、家にテレビは１台のみ、だから買い替えでもそんなにコストは掛からないでしょう。ただ、既に液晶テレビを導入しており、その下取り価格はブラウン管テレビに比べ低く抑えられる懸念があります。
また、パソコンにつなぐ形のワンセグ・チューナーも市販されており、とりあえずはこれで済ますことも出来ますが、どうせなら本格的にデジタル化したいと思うのが人情です。
まあ、余りあせらずじっくり検討することにしましょうか。
コメント欄から
○まあ、まだまだ時間あるし、 ゆっくりと考えまひょ。 （クルー）
●そうは言っても、画面の右上に表示される「アナログ」の文字、あれを見ていると、「なんだ、お宅まだアナログなの？」と言われているようで…（うみがめ）
○そんなの気にしてたら、 ＮＨＫとっくに払ってるちゅうに。（クルー）
●そうですよね。 実際私も気にしないように努めてはいます。（うみがめ）
○私も焦ってません。
家電のテレビは購入しないつもりです。
自作PC にデジタル・チューナーを追加して観るつもりです。
構想は、intel dual atom CPU かな。
Disk top でも良いけど、
PC note もUSB接続のチューナーがもう出てる??出るカモ。
ワンセグは、もう有りますし。（NGOmatsuda）
●なるほど、ネットとの関連性を考えたら、ＰＣにチューナーを接続する方法もありですね。（うみがめ）
○ＴＶっ子じゃないので・・・
今のが壊れたら対応します
地上波は、つまらないのでスカパーばかりです （ケーブルも同じような番組見られますよね）
スポンサーに頼っている番組がつまらないから 日本でも有料放送が浸透してきたのでしょうね （ちーちゃん）
●それが現実的かもしれません。
ここをよく見に来られる方の中にも、「デジタル完全移行と同時に完全にテレビ離れするだろう」と言い切る人もいるくらいですから… （うみがめ）
○デジタル対応は焦らなくても良いんじゃないですか。
だいたいこんな娯楽機器に大金を使うのもどうかと思いますよ。私んちの場合、昨年テレビが壊れて買い替えを迫られたんですが、子供もあまり観ないし無駄に思えたから数ヶ月間テレビ無しですごしました。そんなことしてるうちにホームセンターで１４９８０円のブラウン管テレビを見つけて買って、今は満足していますよ。
それにしても観る番組はニュースくらい、PCでしっかり事足りてますわ。（CHEVYS BAR）
●私自身、今のテレビにデジタルチューナーをつなげば済むことと割り切っているところがあります。これから先、今のテレビがどうなっているかにもよりますが。（うみがめ）
○我が家は２年ほど前に茶の間のテレビを新しくしました。３２型の液晶（ＨＤＤ付き）で、その当時で２５万ぐらいしたと思います。
ＤＶＤレコーダーも欲しかったのですが、両親が「使いこなせない」と頑なに拒否したため断念しました。
私もパソコン購入時にワンセグチューナーを買いましたが、思ったほど電波の入りが良くなかったため今ではほとんど使っていません。（私の部屋はテレビ用の配線がありません）
あとは弟の部屋（今は独立しています）にあるテレビデオを買い替えるだけです。
薄型テレビは大きいサイズはいろいろ充実していますが、小さなサイズのラインナップは少ないような気がします。
６畳間に３２型のテレビを入れても、ちょっと似つかわしくないような・・・。（北国の人）
●確かに、決して広くない日本家屋に大画面テレビ、これほどミスマッチなものはありません。
私が今使っているテレビも20型ですから… （うみがめ）
○ギリギリまでアナログでいきます。もしアナログのテレビが壊れそうもなければ後付チューナーをかませて観ようか・・テレビやめてPCで観るか・・
なんとなく素直に簡単にデジタルにしたくなかったりしますｗ （まだらや）
●やはりぎりぎりまで買い控えですか、それが一番無難かもしれませんね。（うみがめ）
北海道民なら一度は聴いたはず (2009.01.21)
カメログを訪れる方の中には、現在あるいは過去の一時期北海道に居住歴がある、と言う方も少なくありません。
私自身、元道民ですが、そんな今道民あるいは元道民として、これを知らなければモグリだと言われるラジオ番組があります。
ＨＢＣラジオで1971（Ｓ46）年11月に始まり、今なお続く「ベストテンほっかいどう」です。
タイトル通り、北海道内でのヒット曲をカウントダウン形式で紹介する番組ですが、ここまで長く続いている同種の番組を私は知りません。
よく「全国的なヒット曲の多くは北海道から火がつく」と言われますが、その大きな原動力となっているのがこの番組かもしれません。
一時は道内の番組別ラジオ聴取率でも、常にトップの座にあったのも納得です。
以下、私が北海道に住んでいた74年１月から83年２月にかけての番組概要を記憶を頼りに紹介します。
ランキングを決める４要素は、レコード売り上げ・有線放送のデータ・はがきリクエスト・電話リクエストですが、このうち電リクは放送開始から30分間集中して受けており、500人目や1000人目といった所謂キリ番の人に（後には抽選となりましたが）記念品が贈られるという特典もありました。
聴取者参加のコーナーとしては他にもランキング予想クイズというのがありました。
10位から４位まで、それぞれにランク入りした曲を予想するのですが、予想が的中した場合は好きなシングルレコードが１枚貰えました。中にはレコードが２枚当たるラッキーチャンス、あるいは２人一組で応募するダブルチャンスもありました。さすがに自分自身、あるいはその知り合いが参加したことはありませんでしたが…
毎週土曜日には、一週間のデータを全て集計した週間ランキングも発表されていましたが、ここでもランキング予想クイズをやっていました。
男女対抗戦で、10・８・６・４・２位の曲を予想しあうのです。この場合、当たったほうにはシングル盤３枚、外れても１枚が貰えました。勝ったほうのチームには全員に別途記念品も贈られました。
元は有線放送会社に勤めていたのですが、この番組への出演をきっかけにそこを退社、フリーのタレントになったとのことです。後にテレビの「ザ・ベストテン」でもＨＢＣの追っかけリポーターを務めたことで、全国的に知られるようになりました。
今でも時折、通販番組に出演しているそうです。
81年10月に、パーソナリティーはお邪魔虫こと田中徳志郎アナに交代しました。前任者とは対照的に細身・長身が特徴でした。
彼は元々京都の出身で、その為言葉の端々に関西訛りが混じっていたのが印象的でした。聞いた話では、85年の初頭に体調不良のため降板、治療に専念していたのですが、惜しくも92年の３月に帰らぬ人となったそうです。
コメント欄から
○ミスター・デーブマン懐かしいです。
最近はSTVラジオを聴く事がおおくって HBCは聞く時間がないかな？
昔は全日空スターライトコンサートを 聞いていて飛行機の搭乗券を戴いた 記憶がございます。 （さっちゃん☆）
●一時期、そのＳＴＶラジオでも「ベストテン」の真裏で似たような音楽番組をやっていました。
しかし、音楽番組のメインターゲットが中高生に移行したことで、夕方の放送に馴染まなくなったと判断、一足先に中高年向け番組に衣替えしたとのことです。
追ってＨＢＣも「ベストテン」を夜の時間帯に移したのだそうです。（うみがめ）
○私は仕事で真冬の１か月北海道を漂流していた時に聞いた記憶がありますね〜
それにわたしは青森県育ちで北海道のラジオも聴けたんで 何気に聞いていたかも・・・ （メタボン）
●そうですか、青森からだと良く聴こえるのは函館局、次いで室蘭局といったところでしょうか。（うみがめ）
○私が初めて聞いたラジオ番組がこれでした。小学校低学年の頃です。
デーブマンさんはこの番組の他にも土曜日午後のラジオ番組（週間ランキングがコーナーとして入ってました）やテレビ番組（どちらもＨＢＣ）で活躍されてましたね。
その後、引越し屋さんのＣＭや本文にもあるように宝飾店のテレビショッピングなどに出てらっしゃいます。ただ、最近あまりお見かけしなくなったかな？
ＨＢＣといえば，ジャンボ秀克さんも忘れられません。ナイターオフの電リク番組や、テレビの「パック２」などに出ていらっしゃいました。
最近では、ＨＢＣラジオ土曜日の「ＤＯＮと赤城のおじさんツインカム」という番組で中継を担当したり、ＵＨＢ平日朝の「のりゆきのトークで北海道」にたまに出ています。また、卸売スーパーという店のＣＭキャラクターも務めています。
「ベストテン〜」では、ランキングの順位が繰り上がって（だいたい６位→５位だったと思う）同じ曲が２度流れたことがたまにあったのを記憶しています。
本編以外では、５時前の「清酒多聞の道路情報」と終盤に流れる「三菱石油のＣＭ」を思い出してしまいます。（北国の人）
●そうそう、確かデーブマン氏は後に平日から土曜に移籍、入れ替わりに徳志郎氏が土曜から平日の担当になったのですよね。
三菱石油（現・新日本石油）提供のコーナーは、ニッポン放送の夕方ワイドにもありました。一種の企画ネットだったのですね。（うみがめ）
テレビドラマ雑感（2009.02.19）
2009年の１月から放送されている「必殺仕事人」の新シリーズが、視聴率好調につき３月までで終了する予定を変更、６月まで続けられました。
こんな話を聞いて、ふとこう思いました。
「こうしてテレビドラマが当初予定より長く放送されるなんて今時珍しいな」と。
今時はどんなに人気の高いドラマでも、当初予定の３か月（１クール）が過ぎれば新作に置き換わってしまうのが通例です。
というのも、昨今のドラマは一握りの人気俳優頼みのところがあって、彼等を各局が奪い合う形となっています。そのため、スケジュール調整のことを考えれば、あまり長期間一つの作品に拘束することはできないという事情があるのです。
しかし、昔は違いました。
半年ないし１年、更にそれ以上の長きにわたり同じ作品が放送されることはざらでした。
でも、こうした作品も最初から長く続けるつもりで始めたわけではありません。当初は１クールの予定が、視聴率好調につき半年、１年、更に長く、と続いていったものが殆んどです。「水戸黄門」や「渡る世間は鬼ばかり」などのように、いったん終了してしばらく後に新シリーズが始まるケースも珍しくありませんでした。
反面、人気が出ないと判断された作品は、当初の予定よりも早く打ち切られる事もざらにあったのです。そうしたドラマは、打ち切りが決まった時点でストーリーを端折り出すから大体想像できました。
それだけ昔は、当たり外れのギャップは著しかったものの、最初に企画ありきで出演者は後から決めていたドラマが多かったのです。
それがいつの頃からか、最初に人気俳優ありきで彼らに合わせた企画を後で考えるというスタイルが定着したようです。
これだと大きくこける心配もない代わりに、大ヒットと言えるほどの作品も現れにくいという弊害があるように思います。
何より人気俳優に媚びる余り、せっかく出来上がった台本を、その俳優が気に入らないと言っては書き直させる、そんな場合もあるといいます。
これでは、心ある脚本家がテレビ離れを起こすのも無理はありません。
台本は出来上がった時点で一つの作品です。それを役者側の都合で勝手に書き換えさせるなんて、脚本家のプライドが傷つくと言うものです。
視聴者の側も、昔はじっくりと腰をすえて観るという感じでしたが、今時はひいきの俳優が出ているから観る、しかもその人の出演シーン以外はチャンネルを変えることもある、そんな感じではないでしょうか。
リモコン式のチャンネルが普及した結果、こうした飛ばし見（ザッピング）が増えてきたように思います。
結局ザッピング視聴をしている限り、人目を引いたもの勝ちのところがあるのです。
そんな中「必殺」が気を吐いているのは、やはり今日の閉塞した社会の中でどこに怒りをぶつけていいかわからない、そう考えている人の絶好のはけ口になっているからではないかと思います。
恋愛物[も結構ですが、やはり現代社会の抱える問題点を鋭く描き出す骨太のドラマこそ、今求められているのではないでしょうか。
コメント欄から
○問題点は山積み！！
うみがめさんが脚本を書くとしたら どんな脚本を書くんですか？？ （ま〜ま）
●そうですね、社会の底辺に生きる人への応援歌となるようなものを書いてみたいですね。
トレンディドラマって、結局は都会の富裕層向けのイメージですからね。（うみがめ）
○なるほどグッ!! (￣ε￣〃)b
で、主役は？？（ま〜ま）
●具体的に名前を挙げることは避けますが、所謂美男美女系が主役を張ったのではリアリティに欠けるように思います。
いや、そのほうが意外性があって、却って受けるかな？ （うみがめ）
○どうです？？ぜひ！ウチを主役に！！
((o(>▽<)o)) きゃははっ （ま〜ま）
●検討に値すると思います。（うみがめ）
○必殺シリーズは時代劇の形を借りながら現代社会の様々な問題を風刺するところが根底にあるので俳優がイケメンとか昔ながらのファンとかの事もあるけど時代にマッチするんでしょうねえ・・・
昔なら科学捜査もなければテレビカメラもないし携帯もないから理不尽な事が隠蔽するまでもなく堂々と権力の座にいればまかりとおったのかもしれないけど一方で恨みを果たしても証拠がありませんからねえ・・水戸黄門や暴れん坊将軍みたいに葵の威光を使う手もあるけど庶民の中に奇想天外な手段で恨みを晴らす仕事人が紛れこんでる所がまた人気なんでしょう。
俺は必殺は２５年以上前から観てますｗ （まだらや）
●なるほど、それは私も感じるところです。
とはいえ、一方では「目的達成の為に報酬を得ている」とか、「必ずしも巨悪に立ち向かっていない」などの批判もあるわけで、こうした作品は好き嫌いが分かれやすいように思います。（うみがめ）
○報酬をもらう事で自分の中で人を殺す事を正当化してるワケですよね。まぁ、殺人に限らず、仕事だから生活かかってるから多少の事には目をつぶるとか、プロなら報酬を得てこその仕事だという観点でいえば無理がない気もしますが・・巨悪って悪に大きいも小さいも無いし、リスクマネージメントを考えれば巨悪になんか簡単には挑めないワケだし・・そういう等身大というか身近な感じが良いのだと思いますけどね・・
巨悪を倒すなら仕事人じゃなく、それこそ吉宗や水戸黄門、大岡越前の出番ですｗｗでなければ隠密同心とか影の軍団とか・・権力側の一部のお墨付のある集団じゃないと難しいでしょうねえ・・ （まだらや）
●まあ、この手のドラマに余り理屈を並べるのも無粋なことかもしれません。（うみがめ）
○ですねｗ
理屈で突っ込まれると何とか反論したくなる衝動にはかられますがｗｗ （まだらや）
○必殺仕事人と水戸黄門は私のストレス解消にたいへん役立っております。（BlackSheep）
●そのようにお考えの方は多いようですね。
ただ、以前も書いたように、テレビ時代劇を取り巻く環境はお寒い限りのようで…（うみがめ）
○日本での必殺シリーズを、韓国ドラマに作りかえたものを見ました。
日本の必殺もの以上に、世の中の耳を塞いできたものを赤裸々に表して 最後に気持ち良く終わる・・・って感じでしょうか。
まぁ、結論は一緒ですが、1時間に簡潔におさまっていて面白いですね。（さゆり）
●ほう、必殺シリーズが韓国にもフォーマット輸出されている？それは面白そうですね。（うみがめ）
900キロヘルツ（2009.02.26）
ラジオの周波数は地域や放送局によっても様々ですが、その中でも私にとって印象深いのは900kHz（キロヘルツ）を使った放送局です。
かつて住んでいた函館では北海道放送（ＨＢＣ）が、現在住んでいる高知では高知放送（ＲＫＣ)がこの周波数を使っています。
とはいえ、大体ラジオ局の周波数はあまりキリの良くない数字になってますよね。
例えば、ＮＨＫ東京第一が594、同じく第二が693、上記記事で紹介したラジオ関東（現・ラジオ日本）が1422といったように。
しかしそんな中でも、ＨＢＣ函館やＲＫＣが使う900は、珍しくキリのいい数字となっています。
実はこの900という数字には、深い意味があったのです。
中波帯を使ったラジオ放送（所謂ＡＭ）は、おおよそ530〜1605kHzが使われています。
かつてはそれが10刻みとなっていました。前述の各局もそれぞれ590、690、1420となっていたのです。
しかし、混信を防ぐための国際的な取り決めによって、1978（Ｓ53）年の11月23日に、それまでの10刻みから９刻みに変更されたのでした。
変更後の周波数をもう一度見てみると、見事に９の倍数となっています。
そんな中でも、900などは９と10の公倍数だから、その前後で変更されることなく使われているのです。このような例には他に、ＦＥＮ（現・ＡＦＮ）東京の810などがあります。
歌になっていたり、あるいは標語のようなキャッチコピーが読み上げられたり。
ＨＢＣは前者の代表で、あなたとしてはＨＢＣ…という歌が番組と番組のつなぎ目で頻繁に流れていました。こうしたイメージソングは他にも数パターン作られていたようです。
一方ＲＫＣは後者の代表で、例えば「また一つ 出会いの予感 ＲＫＣ」といったコピーが頻繁に読み上げられていました。勿論これとは別に「ラジオの王様」というイメージソングも作られていて、その曲は同局の携帯サイトから着メロとしてダウンロードも出来るのですが、現在は番組表上の日付変更線である午前５時前しか流れないようです。
今回は北海道や四国以外の地域の方には余り面白くなかったかもしれませんが、ご了承下さい。
コメント欄から
○車通勤だと、ラジオを聞いていたけど、 自転車通勤では、ラジオは 聞かなくなってしまいました。 （クルー）
●確かに、自転車でもヘッドフォンステレオを使えばラジオ聴取は可能ですが、安全面を考えれば決してお奨めはできませんね。（うみがめ）
○そう、ランニングしている人や 歩いている人の中で、ヘッドフォンを している人を見かけますが、周りの音が 聞こえないのじゃないかと、こちらが 心配になります。
最近は骨伝道のヘッドフォン があるとききますが、１００％外の音に 気付くとは、限りませんね。 （クルー）
●あと、オープンエアと言って周囲の音も聴こえるように工夫されたものもありますが、その効果のほどは疑問です。（うみがめ）
○ヘッドフォン以外にまだまだやっているのが、 携帯ですね。
車を運転しながら携帯で電話してるのを 見かけますね。って全く違う話になってしまいましたね。
すいませんね。（クルー）
●今時はラジオ一体型の携帯電話も売られているから、あながち関係ない話とは言えませんよ。（うみがめ）
○面白い情報をありがとうございます。
周波数の取り決めは詳しくは知りません でした。
私は、無線の専門で衛星通信の監督を しています。
身近なものにも興味を もてばなるほどという発見がありますね。（防人）
●本文中で、国際的な取り決めと表現しましたが、実は９刻みになっているのはアジア・オセアニア地域の場合で、南北アメリカでは今も10刻みとなっているそうです。（うみがめ）