メディア談義��
テレビと私の関わり（2007.01.24）
まず私がテレビとどう付き合ってきたか簡単にお話します。
1964（Ｓ39）年生まれの私にとっては、物心ついた頃からテレビがあったことになります。当時我が家にあったテレビは、'59（Ｓ34）年に両親が結婚した頃、秋葉原あたりで購入した比較的安い組立式のテレビでした。電気機械の扱いに慣れていた父にとっては、自分でテレビを組み立てるくらい朝飯前だったのです。完成品はまだまだ庶民には高嶺の花だった事もありますが。
勿論白黒、チャンネルは12までしかないものです。
いや、正確には11まででした。そのため、丁度私の生まれた年に開局した東京12チャンネル（現・テレビ東京）は11のチャンネルで観ていた記憶があります。
その辺の詳しい事情は「想い出の東京12チャンネル」に出ていますので、ここでは省きます。
そのテレビが故障し、買い換えたのが'70（Ｓ45）年のことでした。
世間では丁度この頃からカラーテレビの普及が始まるのですが、当時の我が家にはそこまでの経済的余裕がなく、９インチサイズの白黒テレビ（東芝製）を購入しました。
我が家にカラーテレビがやってきたのはその３年後のことです。日立製の16インチサイズでした。ただ、白黒テレビも購入してそんなに経ってないことからそのまま使い続け、'85年にその役目を終えました。
一方のカラーテレビも、'93年に買い換えています。
この間私は、'84（Ｓ59）年に親元を離れ１人暮らしを始めました。
このときにテレビを新調、三菱製の14インチサイズでした。 それまでの回すチャンネルから押しボタン式チャンネルに変わったのが新鮮でした。
ただそれから急速に、世間ではリモコン式に取って代わられたのは驚きでした。
2001（Ｈ13）年、結婚を機に買い換えましたが、それは当時まだ出始めの液晶テレビ（シャープ製・20インチサイズ）でした。
同時にビデオデッキも購入しています。
ＢＳ・ＣＳ・地デジには今の所手を出していません。いずれ揃える必要に迫られたら、とは思うのですが、元々転勤族の家庭に育った身としては、必要最小限度のものさえあればという気持ちが先に立っているのです。とはいえ、いずれテレビはデジタルに全面移行するわけですから、それも考慮して投資する必要があるでしょう。
コメント欄から
○うみがめさんと同年代なわけで、テレビとは同じような付き合いかたをしてますね！
いまは、ニュースが主体ですけど、子供が主導権をもつとアニメに変わるのかな？
白黒がカラーに変わり、チャンネルが回すの物から、ボタン式なり、リモコンになり、インチサイズも奇数や偶数が流行したり、デジタルになり、ＣＡＴＶも普及され・・・・。
考えたら、色々変わってますよね！
東京１２チャンネルもそう、ＮＥＴはＴＶ朝日だし・・・。
そもそも、教育専門チャンネルだったですよね？ＮＥＴって？ （Colour）
●Nippon Educational Television（日本教育テレビ）の略ですから、確かに元教育局でした。
平日の午前中からは学校向けの番組を放送してましたね。 （うみがめ）
○デジタルTV…、考えるとコワイです。
今までのアナログTVは、新しく進化しても、 古いTVで見れなくなるなんて事は無かったですよね。
現在の放送を白黒テレビでも見る事が出来ます。
しかし、双方向受信が可能となるデジタル放送は、 パソコンのような機能が加わり、 いろんな事が出来るようになると聞きます。
現在のネット環境のようなTV放送。 当然、放送局側で新たな放送がどんどん開発され、 バージョンアップし、それに受信側（視聴者）が 付いて来れないと、置いてけぼりになりそうな予感がします。
つまり、現在のパソコンのように、 OSのアップデート的な事が 受信を通して行われるらしく、 しかし、そのアップデートに絶える事の出来ない 古いデジタルTVになると買い替えを 余儀なくされるのではと…。
今まで、壊れたから買い替えるスタンスだったのが、 パソコンと同じように、システムが古くなったから買い替える なんて事にならなきゃ良いのですが、 ますます、家計が圧迫されそうで恐いです〜。
そのように、ならない事を祈るばかりです。(^_^;) （ＫＯＪＩ）
●確かに、今までのテレビの技術革新の歴史を考えると、カラー放送はそれまでの白黒テレビでも観られました。
ＶＨＦのみからＵＨＦ混在へのシステムアップはコンバータを買い足せば済みました。
その後も音声多重・文字放送・ＢＳ・ＣＳと新技術が導入されましたが、その都度買い換える必要はなく、必要なら買い足せば良かった。
デジタル完全移行に際しても、とりあえずは専用チューナを買い足せば観ることは出来ますが、デジタル本来の持ち味である高画質・高音質・データ取り出しなどは楽しめず、いずれ買い換えを余儀なくされるでしょう。
デジタル化で儲けたのは電機屋だけ、なんてことにならないことを私も望みます。 （うみがめ）
○実は、デジタルはアップデートできないんだそうです。アップデートできる仕様にするかどうかで業界がモメ、できない派が勝ったそうで・・・。今ですらＡＤＳＬに負けてるのにどうするんでしょうね。
なおＣＡＴＶのセットトップボックスはアップデートできます。 （かじか）
○♪うみがめ さん
＞デジタル化で儲けたのは電機屋だけ、なんてことにならないことを私も望みます。
全くそうですね。 こういう買い替えのスタンスは、パソコンだけ十分です。 本音はパソコンも勘弁して欲しいのに…。
♪かじか さん
＞実は、デジタルはアップデートできないんだそうです。
マジですか？ ビックリ！ それを聞いて余計に恐くなりました。
実は、昨年TVが壊れまして、 買い替えを考えたのですが、 今からデジタルTVを買うと、 本放送が開始された頃、 既に時代遅れになるんじゃないかと思い、 実際にデジタル放送が始まるまで待とうという事にしました。
パソコンの進化スピードを見てると、 1年2年ですぐ型遅れですからねぇ。
デジタル放送が始まる頃には、 使い物にならないTVになっているのではと…。
様子を見たいなと思い、現在TVのない生活です。（笑）
デジタル導入は、全部がデジタル化になる 5年後だか、6年後ぐらいまで 待ってみようかと思ってます。(^_^;)（ＫＯＪＩ）
●つまり現在のアナログ放送が終わるのを待ってデジタル対応の受信機に買い換えたい、ということですね。（うみがめ）
○そうです。そうです。 アナログ放送が終わる頃には、 デジタルも若干変わってるかなと…。
そのアナログ放送が終わる間で、 どのくらいのペースでバージョンアップ的な事が 行われるのだろうかと、様子見です。（ＫＯＪＩ）
●今の私にも多少様子見のところがありますが、早々と液晶テレビ（勿論デジタル非対応）を買った事に父は、「結婚を機に買い換えるにしても、液晶は急ぎすぎではないか」と言ってました。
液晶やプラズマにするならデジタル対応のが出た時でいい、という考えだったのです。（うみがめ）
○タッチセンサーってありましたね。「触るだけで」を「触れるだけで」に言い直させたり、ＴＶＣＭで「タッチョンパ」とやったり。
私はうみがめさんより４年後に生まれてますが、物心ついた頃には白黒とカラーが１台ずつでした。実家はカラーは５〜６回買い換えてるかな。まだ地デジは入れてないですね。自分自身のは・・・鳥取時代に友人からもらったのが第一号で、初めて見た当日にイラクの政変が起きてます。山陰はＮＴＶ・ＴＢＳ・フジの各系列局があるのですが、鳥取ではＮＨＫとＮＴＶ系のＮＫＴがＶＨＦでしかもＵＨＦとは送信所がかなり異なっており、自宅の地形の関係でＵＨＦしか映りませんでした。ラジカセだと問題なかったのに。社会人になって改めて１台買い直し、後に実家で使ってなかった大型テレビと入れ替えたのが今の自宅にあるテレビです。ＮＨＫ・民放の在名局全てと三重テレビ、ＢＳデジタルとＣＳの主要なのは映ります。これで岐阜放送が入ったらいうことないんですが。
ダイヤル式のテレビっていつから「Ｕ」がつくようになったのでしょうね。私はＵつきのしか見たことないですが。父の実家にはＵＨＦも１ｃｈ単位でダイヤル選局するテレビがありましたよ。（かじか）
●調べた所、昭和31年（1956）にはＮＨＫがカラー放送の実験を早くもＵＨＦ帯で始めています。
実用化の最初は同37年、離島や山間部などの難視聴解消がその目的でした。やがて、かじかさんの生まれた同43年に、大出力のＵ局としてＮＨＫ徳島教育（２月）や岐阜放送（８月）などが開局、おおよそこの頃には、新たに造られるテレビ受信機は62チャンネルまでに対応したものとなったようです。
とはいえそれ以前に12チャンネルまでのテレビ、それもカラーを購入した家庭も少なくなく〈現に母の実家がそうだった）、そうした家庭ではＵ局を観るためコンバータを取り付けていました。だから私は、ＵＨＦコンバータをつけたテレビも結構見かけた記憶があります。 （うみがめ）
○ご返答ありがとうございます。
以前『メディアのしくみ』という、以前福岡放送で現役バリバリで働いておられた方の手記をとても面白く読んだのですが、開局（昭和４４年）の頃はやはりＵＨＦを見るのはコンバータでして、北九州で記者をしながらコンバータ普及活動をしたそうです。大株主が九州電力なので、メーターを調べる際にコンバータ購入の申し受けもしたのだとか。
私自身はコンバータを見たことないですね。（かじか）
●コンバータを買い足すかどうかについて、これは地域や各家庭（事業所）の事情によってまちまちでした。
関東や関西辺りでは「別になくても構わない」と考える人も多かったようですが、逆にそれまで民放が１局のみだった地域では「これで選択の幅が広がる」とすぐ飛びつく人が多かったのでは、と思います。 （うみがめ）
○私はそうではなくて、主要系列（ＵＨＦ本格開始の頃は４、今は５）の系列局が開局する場合は買い、そうでない場合は買わないという傾向ではと思います。残念ですが。
ちなみにＭＸが開局した頃も、同じく初のＵＨＦ局開局となった沖縄ではすこぶるＵＨＦアンテナの売れ行きがよかった一方で東京ではサッパリだったそうです。（かじか）
●いや、私も実はそれが言いたかったんですよ。
ただ、70年代中頃までの旅館やホテルの中には、大広間のテレビはＵＨＦ対応のカラー、一方客室はＶＨＦのみの白黒、というところもざらにあったことを付け加えておきます。 （うみがめ）
我が家の受信環境（2007.02.01）
プロフィールにもあります通り、私は今まで東京、北海道、宮城、そして高知と各地を転々としてきました。その行く先々でテレビとの接し方も微妙に変化してきました。今回はその中でも、受信環境についてお話します。
その前の予備知識として、一般に長波長・低周波のＶＨＦ（１〜12チャンネル）は比較的電波の伸びがよく、障害を受け難いのが特徴です。一方短波長・高周波のＵＨＦ（13〜62チャンネル）は、ごく見通せる範囲にしか届かず、たとえ壁１枚隔てただけでも障害を受け易い、という特徴があります。それを念頭において下さい。
東京
組立式テレビで観ていた頃は、屋外用のアンテナを天井に密着させる形で設置していました。恐らくアンテナ設置も父が自ら行っていて、その為屋根の上に設置できなかったのでしょう。
９型のテレビに買い換えた時、このアンテナもお役御免となりました。テレビ本体に棒状のアンテナ（ＶＨＦ用）が取り付けてあったからです。やがて首都圏でもＵＨＦのテレビ局ができ、それを観る為ＵＨＦ用のループアンテナ〈付属品）を取り付けましたが、はっきり言って映りが悪かったです。
カラーテレビ購入に合わせて、室内用アンテナを合わせて購入しましたが、映りは同じでした。恐らく室内アンテナが災いしていたのでしょう。
当時首都圏のＵ局のうち自宅で映っていたのはＮＨＫの実験局（14ＣＨ。75年３月限りで廃止）とＴＶＫ（テレビ神奈川）でしたが、前者は総合・教育両チャンネルと同じ内容を同時又は時差放送、後者も在京５民放に比べ番組内容が貧相で、映りが悪かったせいもあってか殆んど観る機会がありませんでした。
釧路
私が住んでいた当時、北海道の民放は４局、そのうち２局がＵ局でした。
釧路地区の送信所は市内でも東側にあり、一方我が家は市内の西側にありました。
東京で使っていた室内アンテナをそのまま使っていたのですが、Ｕ局も鮮明に映っていました。
無理もありません。釧路市内には電波障害の元となるほどの高い山も建物もなかったのです。
函館
当時住んでいた公務員宿舎は５階建ての共同住宅で、その為アンテナも共同でした。
カラーテレビはその共同アンテナを使い、白黒テレビは内蔵アンテナで観ていましたが、映り自体はどちらも変わりませんでした。
実は対岸の青森からも電波が飛んで来て、たまに観ていました。
当時の青森は民放２局、その為一部の番組は道内民放とは放送日時が異なりました。それを狙って観ていた同級生もいた位です。ただ、何故かＶ局よりＵ局の映りが良かった記憶があります。
後で調べた所、青森地区の送信所は、Ｖ局が市街地に近い比較的標高の低い山、Ｕ局が郊外の高い山にあって、その為むしろＵ局のほうが電波の伸びがいいのだそうです。
宮城
当時から民放４局、やはり共同アンテナを使ってました。
高知
家で使わなくなった室内アンテナを新調したテレビに取り付けたのですが、電機店の人から「それだとＵ局の映りが悪いですよ」と言われました。
学生時代住んでいたのは大学の近くのアパート、共同アンテナなどありません。
建物の裏手がすぐ山で、その為ＵＨＦの受信状態は極めて不安定だったのです。まして壁１枚でも障害となる室内アンテナでは映りが悪くて当然です。
しかも当時の高知は民放２局、その一方の映りが悪いとのことで、かなり難渋したのを覚えています。
高知に遅ればせながら民放３局目が出来たのは1997年のことですが、それに遡る事５年、３局目が出来るかもしれないとの情報を得た私は、先行投資としてＵＨＦ用の屋外アンテナを買い足しました。
とはいえ、室内よりは多少映りが良くなったかな、という程度でした。
その後は共同アンテナを設置しているマンションに引っ越した事から、最早受信障害に悩まされる事はありません。
実は高知でも、Ｖ局は市街地に近い比較的低い山、Ｕ局は郊外の高い山に送信所があるのですが、それでも全く同じ条件で映る地域には限りがあることを痛感しました。
コメント欄から
○新潟に酒造りの修行以外は、関東圏（東京、埼玉、栃木、神奈川）から出ることがなかったので、それが普通だと思ってましたねぇ！！
各地域の放送とかはＵがほとんどですからね！
自宅では、今はＴＶ埼玉と千葉ＴＶが映ります。（Colour）
●首都圏に限らず、生まれてからずっと特定の地域にいると、無意識のうちにチャンネルイメージというのが固定されてしまう傾向があるようです。
私は親の実家が香川県にあったので、東京とは違う受信環境があることを子供の頃から知ってました。（うみがめ）
○室内アンテナはブースターつきのがいいですよ。もっとも当時そんなのはなかったかもしれませんが。私はおかげで、ＴＶＫに比べてやや映りの悪かった千葉テレビを鮮明に受信できるようになったもんです。
ＵＨＦってきちんと受信できればＶＨＦよりきれいに映りますよ。ＮＨＫ京都なんて「きれいな画面の３２ｃｈで！」なんてパンフレット作って、２ｃｈ（大阪局）を見ている視聴者を少しでも引き込もうとしてましたし。
高知の３局目は橋本知事の公約でしたもんね。諦めずに日参して、山形県と共についにフジテレビの了承を得られるまでになった行動力はすごいと思います。ここが当時の宮崎県との差ですね（東国原知事もアクション起こすのでしょうか）。
さんさんテレビはＫＵＴＶの送信所を使わせてもらえず山を切り開いて送信所作ったらしいですね。そうなるとＫＵＴＶとは方角が違いそうに思いますが、問題ありませんでしたか？ 文字通り３３ｃｈなさんさんテレビですが、デジタル化で「単に１３３度と３３度とが交錯する地」になってしまうのはちょっと寂しいですね。 （かじか）
●テレビ高知（ＫＵＴＶ・ＴＢＳ系）の送信所のある烏帽子山と、さんさんテレビ（フジ系）のそれのある柏尾山とは、実は隣同士の山です。だから、１本のアンテナで両方の電波が拾えるのです。
因みに、現在は五台山からＶＨＦ波を発している局のうち、高知放送（日テレ系）はデジタルの送信所を烏帽子山に、ＮＨＫは柏尾山に設けています。
宮崎第３波について、東国原知事はかなり前向きに検討しているようですよ。（リンク先参照）（うみがめ）
○ほほう、そんなに送信所は変わらないんですね。しかしデジタル送信所でも統一しないとは。
東国原知事はマニフェストに載せた（いつまでにって明記してあるのかな？）んですね。高知県に３局目開設が決まったとき、当時の宮崎県の副知事が「なんでできたんだ？」と高知県庁に電話をかけてきたそうです。「人口や面積や経済規模などで状況は似たような感じなのに、なぜ宮崎県は頓挫で高知県はＯＫだったんだ？」と思ったのでしょう。でも投資が回収できないうちにＢＳ移行がもし決まるとえらいことになりそうですね。 （かじか）
●まあ、平成になってからの地方局ばら撒きは、表向き情報の地域間格差是正のためでしたが、本音では郵政官僚の天下り先確保という事情もあったようです。
ところで、さんさんテレビの親局（アナログ）は実は33ＣＨではなく40ＣＨです。そのネーミングのいわれは御指摘の通り「北緯33度、東経133度の交差する地点が高知にある」ことのほか、高知県の特徴である「太陽がさんさん」「山々が連なる」などもあるとのことです。（うみがめ）
学校で観たテレビ（2007.02.13）
教育現場に視聴覚教材としてのテレビが本格的に導入されるようになったのは、丁度私が子供だった頃（1970年代）ではなかったかと思います。
ＮＨＫの教育テレビは1959（Ｓ34）年の開局ですが、この頃はまだテレビそのものが高価で、購入できた学校も少なかったように思います。その後の高度経済成長によって、教育インフラの整備が進み、授業にテレビを取り入れる学校も増えていったのでしょう。
小３の途中までいた東京の学校では、教室に置かれたテレビは一般家庭にあるものとはちょっと違っていました。
観音開きの扉がスイッチと連動しており、画面は白黒、チャンネルつまみはなく、その代わりに「入力切替スイッチ」なるものがついていました。実はこれ、職員室に置かれた親機と連動して動く子機だったのです。
切替スイッチを動かす事で、ＮＨＫの総合、教育、そして当時は学校放送も編成していた日本教育テレビ（ＮＥＴ・後のテレビ朝日）にチャンネルが切り替わる仕組みでした。
普通は教育テレビを観る教室が殆んどでしたが、私が小１の３学期の時、札幌で冬期オリンピックが開催された時は、その中継放送を授業の一環として観たことがあります。無論総合テレビでした。
ただ、自分がいたクラスではＮＥＴを利用した事はありませんでした。事実、同局の学校放送は私が小３の年（73年度）を最後に打ち切られています。本来営利目的の民放で学校放送を続けることはそれだけ難しいのでしょう。
とはいえ地方レベルでは、その後も学校放送が続けられていました。
高知放送では、社会科教材番組が比較的最近まで放送されていましたし、首都圏でも、その後は独立系のテレビ局で放送されていました。
釧路の小学校では、一般家庭にもあるテレビが教室に置かれていました。
私がいたクラスでは白黒でしたが、後に１年生の教室にはカラーが置かれるようになり、ちょっと羨ましかったのを覚えています。
函館の小学校では、教室ごとにテレビは置かれてなく、視聴覚教室という別室で観ていました。既にカラーとなっていました。
実際にどのような番組を観ていたかというと、「理科教室」（各学年ごとにあった）、社会科教材としての「はたらくおじさん」（２年）「くらしの歴史」（６年）、道徳教材としての「大きくなる子」（低学年）「みんななかよし」（中学年）「明るいなかま」「みどりの地球」（ともに高学年）、あるいは音楽教材としての番組（主として低学年の頃）でした。
「みどりの…」は、環境問題に真正面から取り組んだ、当時としては画期的な番組でした。
「はたらく…」について、男女雇用機会均等法施行後には確か「はたらくひとびと」と改題されました。「働いているのはおじさん（＝男性）だけではない」というクレームを受けてのことでしょう。
これらの番組を懐かしく思い出された方も多いことでしょう。
コメント欄から
○「はたらくおじさん」というと、 確か、さんちゃんペロくんとか出てなかったですか？
わたしの小学校では視聴覚教室にしかテレビはなく、テレビを見るために教室を移動しました。
だから、滅多にテレビなんて見ることはありませんでした。
ただ、オープンリール型のビデオレコーダーがあって それで録画した番組を見てました。
多分放送局用のものではないでしょうか。
当時としては非常に珍しかった記憶があります。 （ぽち）
●そうそう、確かそんな人形キャラが出てましたね。
オープンリールのビデオデッキですか。それはさすがに私のいた学校にはありませんでしたね。
でもビデオの活用によって、その番組の放送時間に合わせて授業時間を組む必要がなくなるから、今時はかなり普及している事でしょう。 （うみがめ）
○番組の名前は覚えてないですが・・・。
小学校１年生理科の人形は、キクちゃん・ミルちゃんだったと記憶してます。
働くおじさんは、タンちゃん・犬のペロくんでしたね！ （Colour）
●理科教室の人形キャラは年代によって名前も変わったようですが、私が小１のときは御指摘の通り「みるちゃん・きくちゃん」でした。 （うみがめ）
○私は小学校入学が１９７５（昭和５０）年ですので、ＮＥＴの教育番組は見たことがないですね。私の相方は「小さな目」（知ってる方います？）を見たといいますが。
風邪で学校を休んだとき、いつも学校で見る「大きくなる子」はどこのチャンネルだろう？あの映り具合は綺麗だから１１（ＮＢＮ）かな？いや内容からいって９（ＮＨＫ名古屋教育）かな？と散々悩んだ挙げ句、９にして正解だったことがあります。「はたらくおじさん」は私たちの頃の後、タイトルはそのまま、歌詞の一部がおばさんに変わってましたよ。「りかきょうしつ１ねんせい」は後に「なんなんなあに」という、テーマソングそのままのタイトルに改められたこともありました。
視聴覚教室というのは私たちの学校にもありましたが、テレビのある部屋でなく、各机に５択のボタンがあり、それを教室中央にあるホストコンピュータ（アナライザーと呼ばれてました）で処理するところでした。３年のときには、２年から持ち上がった私の担任が使える免許？を持ってたうえ、郊外ゆえの教室不足だったため、この教室が端末のついたまま私たちの教室になってました。私の学校はたまたま私の入学と同時に開校したので、こういう当時の最新施設がついてたうえ、テレビも完備してたんですよ。ＶＴＲも初めからありました。
独立Ｕの教育放送というと、ＴＶＫや千葉テレビのほか、奈良テレビも忘れてはいけませんね。せめて小学校４年（都道府県域の学習）くらいはどこの地域の局も制作すればいいのに、と思います。また、この意味とは異なりますが、岐阜県教育委員会提供「アンヨはじょうず」は岐阜放送の長寿番組です。 （かじか）
●高知で放送されていた学校放送も「高知県のくらし」といって、地域に根差した教材番組でした。
あと東海エリアでは、確かＦＭ愛知が学校放送を編成していましたよね？ＦＭ雑誌の番組表によれば、社会科のほか、ＦＭの特性を生かしたであろう音楽教材の番組があったと記憶しています。（うみがめ）
○ありましたねー！ ＦＭ愛知の教育放送。確か音楽以外はモノラルだったような（愛知県民じゃなかったので使ったことがないのでウロ覚え）。
おかげで「ＡＧＦコーヒー・タイム」が、全国唯一、３０分前倒しで放送されていました。 （かじか）
○NHK教育の番組は夏休みになると再放送をするんですよね＾＾
外で遊ばないで家の中でテレビばかりを見ていた記憶があります(^_^; （ポン太）
●そうそう、夏休みに限らず長期休暇の頃には集中放送してましたね。
私にも、授業で一度観ている番組でも改めて家で観ていた記憶があります。
あと、あの「セサミストリート」も、日本初登場は夏休みの集中放送でした。 （うみがめ）
○(≧∇≦)キャー♪
懐かしすぎーーー！！！
〜♪はたらくおじさん、はたらくおじさん、こんにーちはー♪って 歌ってました〜(〃⌒∇⌒)ゞえへへっ♪
みるちゃん、きくちゃんも （おさげ頭の女の子♪） 見てましたーー！！
ぺろくんも〜ヘ(≧▽≦ヘ) きゃーーん♪
なんか嬉しくなってきますo(*^▽^*)o~♪ （バンビ）
●ということは、主題歌が流れ出すとクラス全員で合唱していたわけですね？
私のいたクラスでもそうでした。（うみがめ）
海外放送と私（2007.02.20）
1970〜80年代に、ＢＣＬといって遠隔地、中でも特に海外の放送局を受信する事がブームとなっていました。丁度その頃出回っていたのが、短波放送帯を広く取っていた遠距離受信に便利なラジオで、私も中学生の頃に買ってもらった記憶があります。
これを用いての遠距離受信、特に海外の放送局としては、大学在学中に授業の一環としてＶＯＡ（アメリカの声）をよく聴いてました。ＶＯＡは、英語を母国語としない人を聴取対象としているせいか、元々米兵相手のＡＦＮ（旧ＦＥＮ）よりかは理解しやすかったと思います。特に"Special English"と呼ばれるゾーンは、中卒程度の英語力でも理解できるとのことで、私も専らそれを聴いてました。
その授業の締めくくりに聞き取りテストが行われたのですが、私はそのテストで成績上位５人の中に入り、記念の楯を頂きました。
大学時代、試験ではなかなかいい成績が取れず、その結果留年を繰り返していた私にとって、何よりの慰めと励みになりました。
我が国で海外放送を聴く場合、多くの人はまず日本語放送を狙い、多少英語に心得があれば英語放送に挑戦し、更にマニアともなるとどのような言語の放送であってもキャッチしようと試みる、という傾向があるようです。
ＢＣＬブーム華やかりし頃は、海外の日本語放送も盛んに行われ、ある革新政党機関紙の番組表にはベトナムの声放送の日本向けゾーンの周波数と放送時間が記載されていたほどです。（図書館で偶然見かけたものです。念のため） ＢＣＬブームが下火になるにつれ、海外の日本語放送も経費節減のため休止に追い込まれるところが続出（英ＢＢＣ、豪ＡＢＣ、独ドイチェヴェレ…）、海外放送を聴く日本人も、ただキャッチするのが目的の人から、情報源として活用する目的の人が中心となりました。今は、衛星放送やインターネットで海外ニュースを得る人も多くなり、その意味からも短波ラジオの需要が落ち込んでいるようです。
コメント欄から
○小生もいまだに８０年代に国産生産された短波ラジオを使用して海外メディアの 情報を拾っています。
テレビよりわたしにはあのフェーディングが堪らないようです。 （橋本龍）
●音が大きくなったり小さくなったりするフェーディング現象は、雑音と共に遠距離受信の敵ではありますが、それを乗り越えて聞きかじるのが堪りませんよね。 （うみがめ）
○私、高２ももうすぐ終わる頃、「百万人の英語」を放送時間の遅い岐阜放送でなく、聴きやすい時間のラジオたんぱで聞きたいので短波ラジオを買ってほしい、と親にねだりました。カタログを見て、ＮｅｗｓＰｏｒｔというデジタル選局ラジオがいいと思ったのですが、電気屋さんが「いい在庫がある」と安く売ってくれたのがナショナルのクーガ２２００でした。最初はいかにも骨董品という外見にガッカリしてましたが、これが名機だと知ったのはずっと後のことです。これ、今でも手元にあります。私の実家時代から２０年以上もずっと行動を共にしてくれてるわけですね。
買ってもらって以来、国内・海外問わずプチＢＣＬで楽しむようになりました。もともと地理には強く、未知の土地へのロマンもあったのが幸いしたようです。福岡県や福井県の局で「朝日新聞ニュース」と聴いたときはショックでした。民放ラジオのニュースは岐阜日日か中日かという土地柄ですので。
ＶＯＡのスペシャルイングリッシュも聴いてましたよ。誕生日を紹介するコーナーもあったので、いつか出してみようと思っていたのですが果たせないままです。
「大学受験ラジオ講座」も聴いてたのですが、当時山梨放送が他局よりちょっとだけ早く放送してたので７６５ＫＨｚで聴いてたりしました。また地元局で聞く直前にフィリピンかどこかの番組のクロージングが混信してきて、そのメロディになじんでしまったことも。
「百万人の英語」には本当にお世話になりました。いま発音がいいといわれるのも百万人の英語のおかげだと思っています。ラジオたんぱだと「合格いっぽん道」も心強い味方でした。東京に行って初めてＦＥＮに触れたときは衝撃的でした。今のインターＦＭはＡＦＮに及ばないですね。
ＣＳやＢＳだと、どうしても日本人向け味付けをせざるを得ない場合が多いのではないでしょうか。生の文化に直接触れるのもいいもんですよ。 （かじか）
●私が使っていたのはソニーのICF5900型、スカイセンサーという商品名で売られていたものです。
ただ実際のところ、大学の授業でＶＯＡに接するまでは、遠距離受信と言っても国内が中心でした。もしこの授業がなかったら、私はきっと海外放送に接する事もなかったかもしれません。 （うみがめ）
○私も一時期 BCLやってまして、いろんな放送局（日本語放送ですが）を聴いていました。
また、受信報告書を出してベリカードをもらったり、番組内で名前を読まれたりした事がありました。
今でも 時々 日本語放送（中国国際放送や朝鮮の声など）を聴いています。
ただ、今は業務無線を聴くのが主になっています。
あと、かじかさんが書かれていたラジオたんぱの「合格いっぽん道」 私もよく聴いていて 手紙を読まれた思い出があります。
その「合格いっぽん道」といえば 自殺してしまった 日本テレビの大杉（鈴木）君枝さんが大学生の時、この番組のアシスタント（水曜か木曜）をされていたんですよね。 （やなちゃん）
●最近では、国際放送の位置付けも、情報統制がなされている国に向けたものとなっています。 拉致被害者救出へのメッセージを込めた日本から北朝鮮に向けての放送がいい例です。
そうですか、大杉君枝さんは大学在学中から受験生のアイドル的存在だったわけですね。（うみがめ）
国内ラジオの遠距離受信(2008.01.16)
（上記記事に関連して）
ＢＣＬの醍醐味は海外放送の受信に限りません。国内でも、自分が住む地域から遠く離れた放送局を受信するのも楽しみの一つでした。
遠距離受信が出来ることを知ったきっかけは、東京から北海道に引越して後、現地の新聞を見たことでした。
ラジオの番組表には地元局のほか、ＴＢＳラジオ・文化放送・ニッポン放送といった在京ラジオ局の番組表が掲載されていたのです。
ただし、午後６時から翌朝５時までの夜間・深夜の時間帯に限られていました。
何故かというと、地表面の上には電離層という分子の層があって、これが電波を反射する性質を持っていることから、遠隔地の放送局も聴こえてくるわけです。
ただ中波は、昼間はＤ層（高度約80�辧砲砲茲辰撞杣�されてしまい、せいぜい数十�卆茲泙任靴�届きません。Ｄ層が消える夜間になると、Ｅ層（高度100〜120�辧砲砲茲辰督靴擁屬気譟�数百から千�卆茲泙覇呂�ようになります。
因みに短波は、Ｄ層を突きぬけＥ層ないしＦ層（高度170〜500�辧γ襪脇鸛悗吠�かれる）で跳ね返されることから、昼夜を問わず遠隔受信が出来る訳です。
しかも、在京ラジオ局はいずれも100kwという大出力で放送されていることから、極端な話、夜間・深夜は北海道から沖縄まで全国をカバーしているのです。北海道の新聞に東京のラジオ局の番組表が夜間・深夜限定で出ていたのも納得です。
深夜放送でも、各地の地方局にネットされる「オールナイト・ニッポン」はもとより、それよりもネット局の少なかった「パックイン・ミュージック」、地方にはネットされなかった「セイヤング」を首都圏以外で聴いていたという方は多いことでしょう。
私も、中学・高校時代を過ごした函館でこの遠距離受信にはまり、深夜よりはもう少し早い時間帯ながら在京各局の番組を楽しんでいた記憶があります。
他にも、大阪・名古屋・福岡・札幌の各局が50kwで発信していることから、たまに飛び込んでくることがありました。
季節で言うと、丁度冬場が遠距離受信には最適でした。
ただ、地表面をようやく届いてくる電波と、電離層を反射して届く電波とが互いに干渉し合い、結果音が大きくなったり小さくなったりするフェーディングという現象が遠距離受信の泣き所でした。
しかし、５月から８月にかけて、11時台と17時台を中心に、高度100��付近に現れるスポラディック（突発的）Ｅ層によって跳ね返されることがあります。
その結果、普段は聴こえない遠隔地のＦＭ局が聴こえてきたり、まれにテレビ放送（アナログ１〜３チャンネル）の画面を乱したりします。
画面の乱れは迷惑ですが、遠隔地のＦＭ局が聴こえる現象はマニアにはたまりません。
さすがに私は、このＥスポ現象に出くわしたことはありませんが、東北地方にいる人で、遠く九州のＦＭ局が聴こえたと言う話を聞いた事があります。
たまにはラジオに耳を傾けるのも一興かと思います。
コメント欄から
○Eスポやダクトでの極超短波で の通信の報告は興奮しますよね。
普段は絶対交信できない距離が 短時間にしろ聞こえるんですから。
友達の所で聞かせて貰ったことが 思い出します。
中波帯は今時期 にホップするようですね！（さっちゃん☆）
●遠距離受信の楽しみの一つにべリカード集めがあります。
ご指摘の受信報告書に対する返礼として各放送局から送られるカードですが、比較的歴史の浅いＦＭ局の中には、遠距離受信を想定していないせいか、べリカードの発行自体していないところもあり、その点残念です。 （うみがめ）
○僕もうみがめさんと同世代という事で、深夜放送聴いてたクチです。
中学生〜高校生の頃ピークでした♪
日立ミュージックインハイフォニックだとかオールナイトニッポン・・懐かしいですね^^
あと、深夜にいろんな局の電波が入ってくる理由も、うみがめさんの記事で理解できました。
またひとつ勉強になりました(^^)（ガン）
●あと、仙台のＴＢＣも20kwと比較的出力が大きく、丁度親が宮城県に住んでいた頃同局で人気のあった「とんでけ電波」という番組を、高知に引っ越してからも時々聴いていたのも今となっては懐かしいです。（うみがめ）
○かつて、外国の日本語放送の他 国内の放送（東京以外）も聴いてました。
埼玉で、STVラジオの「アタックヤング」（特に林家しん平さん 田中義剛さん 木村洋二さん）をよく聴いてました。
また、ハガキを出しはじめたのは全国ネットしていた「ラジオはアメリカン」。
地元のTBSラジオより早く放送していたHBCラジオや遅い時間に放送していた東海ラジオで聴いていた事を思い出しました。（やなちゃん）
●「アタックヤング」を道外で聴いていた人は結構いたようです。松山千春氏のＤＪデビューもこの番組でした。
そうか、遠距離受信を使えば時差ネットされている番組を地元局とは違う時間帯で聴くことができるわけですね。そういえば私もたまにこの手を使ってましたっけ。 （うみがめ）
○懐かしい話ですねぇ！
Eスポねらいの長距離ワッチ、よくやりましたよ。受信機に苦労しました。金の無い小学生の頃ですわ。
荒ゴミから真空管集めて、いろんなヒーター電圧の球をゴチャゴチャに使って作りましたよ。勝手な送信機も作って、無免許交信とかもやりました。交信カードも大量にあつめましたねぇ。（CHEVYS BAR）
○私も小学校高学年から高校生ぐらいまでハマっていました。
おもに東京のラジオ局が中心で、ＴＢＳラジオやニッポン放送をよく聞いていたような。
逆に青森とか近くの県の放送は、出力が小さいせいかよく入らなかったような記憶があります。
北海道の内陸部に住んでいるので、さすがに西日本の局はあまり聞かなかったものの（聞こえたとしてもせいぜい名古屋あたりまで）、ある日広島のＲＣＣラジオがかすかに受信できた時はびっくりしました。
文化放送は昔はきれいに聞こえていたけれど、いつのまにか外国の電波と混信するようになってしまい、聞く機会はなくなってしまいました。 （北国の人）
●北海道でも内陸部は名古屋がせいぜいでしたか。
私が住んでいた函館では大阪・ＡＢＣラジオも結構よく聴こえましたよ。青森放送は対岸だから昼間でも聴こえましたし。（うみがめ）
○当方函館ですが、ABCラジオはあまり入りませんが不思議なことに日中富山の北日本放送が受信できるんですよ不思議ですね（うまくら）
●北日本放送は、さすがに函館でも聴いたことはないですね。富山から日本海経由の海上伝播で届くのでしょうか…（うみがめ）