一期一会��
無理に医学部に進んだ男（2007.09.20）
皆さんは、人にお金を借りたり貸したりした経験はありますか？
私には、借りたことはありませんが、貸したことならあります。
でもそれは、二度とこうしたお金の貸し借りには関わりたくないと思うきっかけとなった事件でもありました。
あれは大学に進学したその年の事でした。
ある日、ある学生から突然「金貸してくれ」と言われました。
彼は、私と同じ年に入学した学生の一人で、鹿児島ラサールを卒業後、２浪の末高知医大に合格した人でした。
事情を聞けば、「親からの仕送りも底をついてきた。生活費の足しにしたいので１万円だけでいいから貸してくれ[:泣き:]」というのです。
でもどうして自分に借金を申し込んだのでしょう？
彼曰く、鹿児島と函館の違いこそあれ同じ兄弟校、それで親近感を持ったとのことでした。あと、こうした金銭面での相談にも乗ってくれそうだったからとも話してました。
でもそれって、言葉を変えれば「人が良さそうだったから」ということになりませんか？
でもその時は「必ず返す」という彼の言葉を信じて、言われるがままに１万円貸すことにしました。
これに味を占めたのでしょうか、その男はその後も私に借金を度々要求するようになりました。
気がついたら借金総額は10万近くになっていました。
そのうち、返済されたのは２〜３万程度に留まりました。
普通に生活していたらそんなにお金に困る事もなかろうに、と不思議に思っていたら、やがて彼の金銭感覚を知り愕然としました。
彼は、日常的に酒を嗜む男でした。ただそれも、自宅や友人宅で飲んだり、あるいは安い大衆酒場で飲むと言う事が出来なかったのです。
ちょっと見栄を張って、追手筋（高知の繁華街。東京の銀座、大阪の北新地に相当する）の高級クラブあたりに足繁く通っていて、そこでの高額な酒代に親からの仕送りが殆んどつぎ込まれていたものと思われます。おそらく、そこでは医学生ということで皆ちやほやしてくれたのでしょう。
そんな生活を繰り返していたからでしょうか、実はその男も国家試験に失敗しているのです。
ただ私の場合は、大学も留年した上で国試も失敗しているのに対し、彼は大学を６年でストレート卒業しているのです。
学内テストは不正行為でもって何とか合格を果たしても、不正行為に対するチェックが厳しい国試ではそれは通用しません。結果、国試に失敗する事６回、７回目の挑戦（つまり私が合格を果たしたのと同じ年）にしてようやく合格を果たしたそうです。
恐らく彼も、決してお金の尊さが分からずに借金を重ねていたのではなく、単に自堕落な生活を繰り返していたツケが回ってきただけなのでしょう。
彼が今どこで何をしているかは分かりませんが、彼のような生き様を通して単に成績がいいからというだけで安易に医学部を目指した学生の哀れな末路を見たような気がします。
国際派医学生(2007.11.06)
医学部という所は、他の学部以上に実に多彩な学生が集まる所だと思います。
私の在学中にも、それを象徴するような学生がいました。
その人は、兵庫県の高校を卒業し、一浪の末高知医大に入学した女子学生だったのですが、住所録に記載された帰省先を見てびっくり！
そこには、"Ammān,Jordan"（ヨルダンの首都アンマン）と書いてあったのです。
お父様の仕事の関係とはいえ、外国が帰省先とはにわかには信じられませんでした。おそらく、外国にも支社のある企業にお勤めだったのでしょう。
彼女とは、解剖学の夏休み補習をきっかけに親しく話をするようになったのですが、実は彼女は入学試験のときから私を意識していたといいます。
入試当日、彼女と私は丁度前後の席でした。私はこの日、共通一次の受験票を忘れてしまい、それを申し出た所を恐らく彼女も目撃したのでしょう、「あの人どこか周囲とは違う空気が流れてる」と思っていたといいます。
実は彼女も、違う意味で周囲とは違う空気を持っていました。
来るべき大学を間違えた、それこそ私大にいそうなタイプと思いました。
服装はどことなく派手、化粧も濃い目、常に香水の香りを漂わせる、そんな感じでした。
それに、夏休み補習にダブルでかかるような、要領の悪さもありました。
でも基本的には賢い女性でした。
日本語・英語・フランス語・アラビア語の４か国語に堪能で、何より私のように留年・浪人を繰り返す事なく６年で卒業、国家試験も一発合格でした。
現在彼女は、国際結婚したという以外、同窓会でもその消息を把握できていません。
あと、私の義姉（現在義父が開業した病院を手伝う）が聖マリ医大にいた頃親しかった人に、ベトナムからボートピープルとして来日し、その後一念発起して医師となった女性がいました。彼女もまた、在学中は国際派医学生と言われていたのでしょう。
社会経験を積んだ医学生(2007.11.22)
「うみがめ実習記・社会医学」（「うみがめ波瀾万丈・成年編」参照）の関連記事
医学部には、一旦社会に出た上で、ある目的意識を持って入り直すという人も珍しくありません。そんな人を入学同期の人を中心にご紹介します。
ところで、元記事にこんな記載があったのをご記憶でしょうか？
公衆衛生実習は、「こんなテーマでやります」という発案者が10人ほど出てきて、他の学生はそのうちの一人に付いて実習するという形で進められます。
その振動病班の班長が、実はかつて千葉大で学んだ経験のある人物でした。私が加わった班は「振動病の疫学調査」というテーマでした。
福島県の生まれで、話し口調にもどこか東北訛りが残っていました。
千葉大では確か理化学の研究をしていたのですが、そんな彼が医学に興味をもち、医学部に再入学したのは30歳の時でした。
彼は実に向学心旺盛で、講義の際にも教官達を質問攻めにするほどでした。
熱帯医学研究会に籍を置き、海外にも積極的に出かけていました。
卒業後は古巣・千葉大の医局に戻り、現在は埼玉県の病院に勤務しているそうです。
そんな彼とはある意味好対照だった人物もいました。
彼は36歳で医学部に入り直したのですが、元々文系畑の人でした。そのためか、フランスに遊学した経験もあったそうです。
そのせいでしょうか、常に本音でものを言う人で、私もしばしば彼とは意見が対立する事がありました。
卒業後は出身地である北海道の病院に入局した、というところまではわかっていますが、現在その消息は同窓会でも把握できていません。
あと、何れも昭和31年生れであることから、同級生からは「花のサンイチ組」と呼ばれた３人がいました。
一人は高知の出身で、卒業後は保健所に勤めておられます。
一人は群馬県の出身で、卒業後は大学に残り外科医をしています。今も高知にいて、大学の関連病院にお勤めです。
もう一人は兵庫県の出身で、彼もまた卒業後大学に残り精神科医をしています。今は高知県西部の四万十市で開業しています。
また、大学の医局で私より１年後輩の中にも、薬学部卒業という経歴の持ち主がいます。
こんな風に社会経験を積んだ上で医学部に入り直す人のほうが、単に成績優秀というだけで医学部に進む人よりも人間的には出来ているように感じます。
私など、確かに大学に入ってからは苦労の連続でしたが、それでは「社会経験」とは言えませんから、まだまだ器が小さいように感じます。[:汗:]
鎌倉で思い出す人(2007.12.12)
「いざ鎌倉」（「うみがめ見聞録」参照）の関連記事
私の鎌倉での思い出は単に観光客として訪れただけに留まりません。
小３の夏休みと冬休みに、材木座海岸の近くにあった「鎌倉児童研究所」で規則正しい共同生活をしながら勉強に励むという一種の合宿を経験したことがあります。
そこの所長として「はまゆう（研究所の愛称）のおじさん」と子供達に親しまれていたのが光永貞夫先生です。
光永先生は、明治45年（1912）のお生まれで、神奈川師範に入学、小学校教諭を経て、自分の教育理想を生かす場として紫苑学園の経営に携わりました。その後、鎌倉児童研究所長として所謂「親の手に負えない子供」たちに情熱を注ぎ、独特の教育効果を上げました。 兄も小４の夏と冬、小５・中１の夏にそこでお世話になっていました。
その一方で、「子どもの反抗」「幼児のあそびとしつけ」「父親は何ができるか」「才能は創造できる」「勉強好きにするには」など、子育てに悩む世の親達の指針となるような著書を多数残しています。
元々は鎌倉の中心部に程近い自宅の一部を開放して、主に長期休暇に小３から中３までの子供達を集めての合宿を組んでいたのですが、やがて自宅が手狭になったことから、兄が小５の頃に材木座海岸の傍に合宿所を新築しました。夏合宿では海での水泳教室もあって、合宿所から水着のまま海に出ることも出来ました。冬合宿では水泳教室の代わりに付近の名所旧跡巡りがありました。
当時の私は独り言が絶えず、そのことからも周囲からはどこか変わった奴と見られていました。
そのせいでしょうか、夏合宿で一緒だったある子は「うみがめ君ってまるで宣伝カーみたいだね」と評し、それ以来私は何故か「宣伝カー」というあまり有難くないあだ名で呼ばれるようになりました。
それが気になる私は、ある時光永先生に「どうしたら宣伝カー呼ばわりされなくなるでしょうか」と相談しました。すると、こんな答えが返ってきました。
「あだ名をつけられるということは、それだけ人気がある証拠だ。別に気にすることはない」
そうか、別に気にすることはなかったんだ、とその時気付きました。
きっと先生は、一見嫌な事でも実はいいこともある、見方を変えることが大切だと言いたかったのでしょう。
でも 彼が掲げた理想の教育は、きっとその教え子達に受け継がれていることでしょう。
なお、上記リンクで光永先生の著書を紹介しました。
震災で思い出す人(2008.01.17)
阪神淡路大震災から既に10年以上経過しました。
私の親類の中にも２軒ほど尼崎に住む人がいますが、幸い彼等は、かの震災で大きな被害を受けませんでした。
しかし私の身近にも被災者が意外な形で現れました。
当時通っていた医師国家試験のための予備校でのことです。
震災から１週間ほどして、突然一人の男性が聴講に来る様になりました。
その人は、確か関西医大の出身で、神戸市内の自宅で国試に向けた勉強をしていたのですが、震災によって家財道具はもとより、学習参考書や問題集の類も全て失ったそうです。
自宅の復興まで待てないことから知り合いの伝を辿って上京、私が通う予備校に行けば、参考書や問題集は全て授業料に組み込まれていることから、ここで引き続き国試に備えた勉強をしようと、国試までの２か月間だけ通学することにした、と話しておられました。
そうでなくても国試合格へのプレッシャーは大きいはずなのに、まして被災者となったその心中はいかばかりのものだったでしょう。
結局彼は、その年の国試に見事合格しましたが、合格祝賀会には出席しなかったそうです。
やはり被災者として、そうした晴れがましい場所に出る気にはなれなかったのでしょう。
今彼がどこで何をしているかは知りませんが、きっと自らの被災経験をもとに弱い立場にある患者と真摯に向き合う医師となっているものと思います。
真面目すぎる男 （2008.01.25）
真面目すぎる人は、時として周囲からは滑稽に見えるようです。
そんなエピソードを一つご紹介しましょう。
私とは中学高校と同級生だったものの、同じクラスになった事は無いある男（仮にＤ男としましょう）にまつわるエピソードです。
やはり中学高校と同級だった人（仮にＥ男としましょう）から聞いたのですが、彼がＤ男をおどかしてやろうと、中学で同級だった女の子にいたずら電話をかけさせました。曰く、
「もしもしぃ、あたしぃ。今お暇かしら？いつもの喫茶店で待ってるから、来てね」
まるで仲のいい恋人のような口調でした。これに対するＤ男の返事は、
「わかりました。今行きます」
その女の子とＥ男とが腹を抱えて大笑いしたのは言うまでもありません。
今思えば、これこそ元祖俺々詐欺と言えるでしょう。
いや実は、Ｄ男は全てお見通しで、単に騙されたふりをしていただけかもしれません。
「なんだ」とはなんだ！（2008.01.29）
人の噂は時として当てにならないこともあります。
それを実感したエピソードをひとつ。
今から10年程前のことです。
私がいた医局にその年来ることになった新米ドクターの中に、フェラーリが愛車だという人がいる、との噂が立ちました。
彼女は四万十市（旧中村市）の開業医令嬢で、某私立医大の卒業でした。
その車には大学在学中から乗っていたとのこと、なるほど、開業医令嬢なら学生時代から輸入車を乗り回していても不思議はないなと思いました。ましてフェラーリに乗っているような人は高知でも滅多に見かけないことから、皆ワクワクしながら新人が来る日を待ちわびていました。
そして新米ドクターがやって来る四月を迎えました。
彼女が実際に乗っていた車を見て、皆驚きました。
「なんだ、ベンツか」
確かに、ベンツは輸入車の中でもありふれた車、開業医令嬢あたりなら普通に乗っていそうです。
事実、彼女が乗っていたのもかなり年代物のベンツ、恐らくは父親からのお下がりだったのでしょう。
てっきりフェラーリに乗ってくるものと思っていた医局の面々にとっては「なんだ…」という心境だったに違いありません。
でも世間一般の認識は、タイトルに書いてある通りなのではないでしょうか？
ベンツと言えば我が国では高級車の代名詞、医師に限らずある程度の社会的地位のある人が乗る車です。それに乗っているだけでも凄いのです。
こんな環境につかりこんでいるから、医師の金銭感覚は麻痺してくるのかもしれません。
これも一種の強行突破？(2008.03.10)
速度違反をしている車に対し、よく検問が行われていますね。
でも中には、それを強行突破する強者もいるようです。
ではこのようなケースはどうでしょう？
これは、以前私が夜間当直でお世話になったある病院の院長の体験談です。
その病院に始めてお世話になった日に、その院長が応対したのですが、初出勤時に提出することになっていた医師免許のコピーを見ながらこんな話をしてくれました。
「私が若かった頃は、医師免許を運転免許大に縮小コピーして、運転免許と一緒に常に携帯していたものでした。
何のためかって？
仮に検問で引っ掛かった時、そのコピーを水戸黄門の印籠よろしく差し出し、『入院患者が急変したんだ。急がねば』[:ムカッ:]と言うのです。
そうすれば向こうも、『これはこれは、お急ぎの所を失礼致しました』[:汗:]と言って放免にしてくれたのです」
勿論、今はこんな言い訳など通用しません。
急いでいる時こそ、慎重な運転が求められます。
そんなことをうるさく言われない、ある意味おおらかだった時代のお話でした。
卒業式が初対面!? (2008.03.18)
私が函館の小学校に通ったのは、卒業式までの実質２か月間でした。
その卒業式が初対面となった同級生の話です。
彼は病気療養のため、私が転校してきた６年の３学期の間じゅう学校を欠席していました。
だから、小学校の時の卒業写真を見ても、彼だけ別枠で写っている状態でした。
彼に興味を抱いたきっかけは、卒業文集に載った作文でした。
長期欠席していたことから卒業文集用に新たな作文を書くことが出来ず、代わりに進級して間もない頃に書いた「６年生になって」と題する作文が掲載されたのですが、その書き出しを読んだ私は仰天しました。
たのしいな たのしいな
６年ってたのしいな
以下、「修学旅行にお料理実習、ほかにも色々楽しいことがある」と続くのですが、小学生の作文でいきなり「たのしいな たのしいな…」とは、はっきり言って意表を突かれました。
どれだけ面白い人だろうか、とワクワクしながら卒業式の日を迎えました。
で、実際顔を合わせると、本人は至ってまともでした。
今思えば、あの時は病み上がり、しかも卒業式ということで、普段よりおとなしくしていただけだったのかもしれません。
彼と私とは中学高校も一緒でしたが、再び同じクラスになったのは高１の時でした。
中学の時は同じクラスにこそならなかったものの、３年の時は隣のクラスだったことから、保健体育や技術家庭では席を並べる形になりました。
あと、夏と冬の講習会でも同じクラスでした。
で、彼と実際に付き合ってみてどうだったかというと、根は真面目でしたが、どこか「人と同じじゃつまらない」と考えていた所があったようです。
それが如実に現れていたのが前述の作文です。
ある意味彼も、義務教育と言う枠に収まりきれない個性的な人だったのです。
今彼がどこで何をしているかはわかりませんが、きっと今でもいい意味での型破り人生を送っていることでしょう。
老後はかくありたい(2008.04.04)
「南国土佐を前にして」（「うみがめ波瀾万丈・成年編」参照）の関連記事
高知での住まい探しは、父が用事で四国に出向いたついでにしてくれました。大学のある近くだが随分と辺鄙なところだ、と聞いて不安になりました。
その住まいには、大学入学から研修医を終えるまでの延べ14年間（途中２年ほど国試予備校に通う為に離れていましたが）住んでいました。実際に南国市岡豊（おこう）にあるその住まいを見たときは、父が言った通りの感想しか持てませんでした。
そこは元々農家を営む人が副業として間貸しをしているような所だったのですが、６畳間と台所が個人のスペースで、風呂は共同でした。
その時に私の隣に住んでいた住人についてお話します。
私は２階の部屋に住んでいたのですが、その隣の部屋にはおばあさんが住んでいました。
彼女は明治37年（1904）の生れで、その時点で既に80は越えていましたが、背筋もピンと伸びていて、天気のいい日には庭の手入れや散歩などをして過ごしていました。
若い頃には、岡豊の自宅から30分かけて後免町（南国市の中心）まで歩いていたそうですが、老いてからはさすがにそれはせず、毎日夕方にやってくる行商人から物を買っていました。
１階にはそのおばあさんの娘に当たる人が住んでいたのですが、決してその娘に依存することなく自立した生活をしていました。
そうそう、あとこのおばあさんからはよく差し入れを頂きました。
「いたどり（山菜の一種）を炊いた」と言っては持ってきてくれたし、行商から買った魚を煮たのを頂いたこともありました。
私の祖母とは偉い違いだなと思いました。
父方の祖母は所謂「三従の教え」（子供の頃は親に従い、嫁いでは夫に従い、老いては子に従う）を絵に描いたような人でしたし、また母方の祖母も家業から身を引いた途端に認知症が現れだしたことから、仕事に依存した人生だったとわかります。
それに二人とも件のおばあさんより年下にも拘らず、背中は曲がるし、血色も良くないし、周囲の環境によって老い方も違うものだなと思いました。
余り無理をせず、それでいて自立しているおばあさんを見て、こんな風に年を重ねられたらいいなあと思いました。
そのおばあさんも、既にこの世にいません。
亡くなられたのは平成９年（1997）のことでした。
その年の７月から肝臓の病気で入院し、年も年だからと精密検査は受けず、最期は苦しむこともなく、３か月後に息を引き取りました。享年94、天寿を全うされたと言っていいでしょう。
亡くなる直前まで、この私のことも気にかけてくれていたとのことです。
他の学生が短い周期で転居する中で、この私は10年以上も住んでいたことから、きっとおばあさんにとっても本当の孫のように思えてきたのでしょう。